オスランもどき創作「好きだから」


オスカーが、後輩の風の守護聖、ランディの執務室まで 書類を届けに行こうとしていると、彼の部屋にはオリヴィエが いて、何やら自分のことに関して話しているようなので、 オスカーは思わず、扉の陰に隠れた。


オリヴィエ 「だから〜、自分の気持ちに素直になったら いいと思うけどな、ワタシは。」

ランディ 「だって、おかしくないですか?!
・・・・・・・・・・・・
      オスカーさまが、好きなんですよ?!
・・・・・・・・・・・・」

オスカー <・・・何だって?!>
オスカーは隠れたまま、拳をにぎりしめた。

風の守護聖ランディ。まっすぐな性格で、一生懸命で。
そりゃあ、後輩としては可愛い。可愛いが・・・・

オスカー <すまんランディ。俺には        という大切な 存在がいるんだ!お前の気持ちにこたえてやることは出来ない!
許してくれ!!」

注:空白には、ランディ以外のお好きなキャラの名前をお入れください(笑)

オスカーは、うぅ〜と一つうなってから、書類を持ったまま その場を去った。



一方その頃、執務室の中では。

オリヴィエ 「遠慮するコトないと思うけどなー。」
ランディ 「でも、俺、勝手に決められないです!」
オリヴィエ 「オスカーの事、気にしてんの?
アイツもさ〜、大人なんだし、それくらいは譲ってくれると思うけど?」
ランディ 「あ、オリヴィエさま、俺を子供扱いするんですね!ひどいな。」
オリヴィエ「じゃあ、はやく決めちゃいなよ☆」

ランディの机の上には、たくさんのスポーツタオル。
その色はさまざまで、ゴールド・ブラック・ブルー・シアン・レッド・ エメラルドグリーン・グレー・パープル・ダークグリーン・・・
これらは女王補佐官ディアが作ったもので、オリヴィエは彼女に 頼まれて、各守護聖に、タオルを配ってまわっている。
それを選ぶのに、ランディは迷っているようだ。

オリヴィエ 「いいじゃん、アンタ青が好きなんでしょ〜?
このブルーのに決めたら。」
ランディ  「だって、青は オスカーさまが好きなんですよ?
俺、それ知ってて、横取りするようなことは出来ません。」
オリヴィエ 「だ〜か〜ら〜、さっきも言ったけど、オスカーのやつも 大人なんだから、それっくらい、後輩のアンタに譲ってくれるってば。」
ランディ 「ですから、俺はそんな風に子供扱いされたくありません!」

話は全く先に進まない。オリヴィエはふぅと一つ息をついてから、
やれやれと両手を上げて、つぶやいた。

オリヴィエ 「分かったわよ、ディアに言って、アンタの執務服と同じ トリコロールカラーなヤツ、作ってもらうから。それまで、待ちなさい。」

はいっ!とランディは大きく返事をした。‘元気だね〜若者は‘、と
夢の守護聖。彼は部屋を出て、ディアを探しにいった。


無駄に、頭を悩ませてる男がひとり。


                            完。