月祈日記帳

2011年12月15日(木) 21:16

ちくまプリマー

「ちくまプリマー新書」を、最近読んでいます。
主に、中高生向けに書かれた本です。児童書のコーナーにありますし。
別に、中高生向けの新書をアラサーが読んではいけない、という決まりはありませんので(笑)
内容も簡単だし、何より、フォントサイズと行間が気に入りました。
それでこの、ちくまプリマー新書を、好んで読んでいます。

私は「読書感想文」というものが、昔から好きではありませんでした。
「読む」のと、「作文を書く」のはそれぞれ好きだったのに、「読書感想文」だけ、キライでした。
きっと、「感想なのだから、自分の思った通りの事を書ければいいけど、読書感想文の対象になる本なんて、”答え”(=お手本のような感想)があるに決まっている、それが気に入らない」
と、思っていたのだと思います。
国語の、「波線部分の作者の心情を述べなさい」という形式の問題も、イヤでした。
本当のことは作者にしか分からないのに、何故正解・不正解がある?と思っていました。
ひねくれた子供です(笑)だから、正解が1つでばっちり答えが出る、数学が好きでした。

それがですね、斎藤孝先生の本で(←すっかり感化されていると分かっているけど、先生の文章は面白くて読みやすいのでハマってしまう)「読書したあと、感想を書け」とあるんですね。
そう言っている本自体はちくまプリマーだったか忘れましたが、そうすると、就職時に自己アピールとかに役立つんですって。
そういえば、読書はしてきたけど感想文はキライだったな〜と思い出し、今手元にある本から、感想を書く練習をしたいと思います。

大分前置き長いですが(笑)読書感想文です。

・「ゆっくり」でいいんだよ(辻信一)
→「時間ドロボウ」の話が大半でした。現代人は何故いつも「忙しい!時間が足りない!」と言っているのか?
昔より、電化製品の普及などで時間が出来たはずなのに?もっとスローに生きられないのか。
そんな本です。途中で、ミヒャエル・エンデの「モモ」という話が引用されるのですが、これがまさに時間ドロボウが出てくる話だそうで、がぜん読みたくなりました。「モモ」自体も児童書だそうなので、借ります。

・友だち幻想(菅野仁)
→なかなかショッキングなタイトルですよね、「友だち幻想」。「メール即レス」や「居ない人の悪口を言う」など「共同性の幻想」についてや、「クラス全員と仲良くする」とか「友だち100人」というのは、本当は無理なことなんだと、結構ズバズバ言います。中高生が読んだら、共感するかなぁ〜、分からない。

・<いい子>じゃなきゃいけないの?(香山リカ)
昔はいい子ばかりじゃなかった、いわゆる悪ガキが多かった。今は「いい子」ばかり。
「いい子」のふりをせざるをえなくて、途中で爆発してしまう子もいるそうです。
「いい子」ばかりが増えていく近年に、警鐘をならすって感じでしょうか。
最近「反抗期がない」子も多い、とその本に書いてあって、そーいや(最近じゃないけど)我が家は、兄も私も
反抗期が無かったなー。それは良くないことだったのか、って、今更思いました。
でも、うちの兄妹に反抗期がなかったのは(元の性格もあるでしょうけど)オタクだったのも大きいと思います(笑)オタクやってると、忙しいもの!親とケンカしてる時間があったら、スクリーントーン貼りたい!・・・みたいな感じでしょうか(笑)

・ほんとはこわい「やさしさ社会」(森真一)
これが一番読んだあと「役にたったなー」と思いました。
世の中どんどんやさしくなっていく、しかしそれはよく考えると、怖ろしいことがいっぱいである。
例えば、電車で席に座っていた女子高生、目の前にお年寄りが立ったと気づいて、席を譲ろうと思ったが、
「年寄り扱いするな!」と怒られるのをおそれ、寝たふりをする。そういった、トラブルを起こさないため(=席を立たないという)やさしさ。
友人とプリクラを撮るときに、わざとヘン顔で写るという、やさしさ。(コスプリでやる人は多いと思いますが、そういう意図でのヘン顔ではありません)※普通に撮ったプリクラが第三者に渡った時に、顔を比べて、自分のほうが可愛かった場合、横の友人に悪いから、という意味らしいです
「現代日本人は身分差の無い武士であり、相変わらず対人恐怖症」という書き方が、すごいなぁと思いました。


あとねぇ、これはちくまプリマーではないんですが、
「バカなおとなにならない脳」(養老孟司)
という本も読んだんですよ。これは小中学生用かな?小中学生から来た質問に、養老先生が答える形になっています。
養老先生がとにかく「体を動かせ、農業しろ」っていうのが、ウケます(笑)
大ヒット作の「バカの壁」読みたいと思ってるんですけど、まだなんですよねー。そこにもやっぱり、運動しろ!って書いてあるのかな^^
現代の子供はとにかくインプットが多くてアウトプットが少ないそうだ。だからアウトプットとして、運動とか農作業とかしろ、って言ってるんですよ。
「文武両道」って今だと勉強&スポーツ、江戸時代だと学問と武術両方できる人のことを言いますけど、本来は違うそうですよ。本来は、分が入力で武が出力、同じ四字熟語は、知行合一(ちこうごういつ)だそうだ。
知らなかったなー。
まぁともかく、「脳のために運動しろよ!」って本でした(笑)その通りだと思いますけどね、私も。

written by lovebishop [本・読書] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント()] [TB()]

この記事へのトラックバックPingURL

Comments

TrackBacks

月祈日記帳

MySketch 2.7.2 written by 夕雨