月祈日記帳

2011年11月3日(木) 14:19

プロフから見ています

読んだ本の話。
前に図書館に行って7冊本を借りてきました。
そのうち「だましの心理学」を最初に読みました。
以下は、「読書感想文」です(笑)


なぜ人はだまされるのか?というメカニズムというより、
念写はこういうトリックだった、とか、
幽霊はプラズマだとか、そういう、
「科学的に考えると、こういうトリックだよ!」
という解説のほうが、目に付きます。
もちろん、メカニズムの方にも触れているんですけど、「ネタバラシ」の印象のほうが、強い。
「UFOは存在する」とか「超能力はある」と思っている人は、読まない方がいいと思います。
全否定なんで。
アタシはUFOを信じないというか、写っている写真ですといわれて見せられても、
それを、宇宙人の乗っている乗り物かも!とは、思いません。
ということは、一般的には、科学的に証明できる、きっちりしたものが好きで、
超能力などは存在しない!と思っている派 に近いでしょう。
確かに、超能力で○○がおきる!というTV番組を、見ようと思ったことはナイ。
手品は、エンターテイメントとして大好きです。(この本の筆者も「手品」を趣味としている。手品はあくまで「手品」なので)
あと私は、水木しげる先生が好きなのですが(水木マンガが、と書こうと思ったけど、作者の人柄を、ひっくるめて好きなので、先生が好き、であっていると思います)
水木先生はご存知の通り、妖怪などの研究者であって、そのマンガ家です。

先生はどこかの本で、
昔は今ほど街灯もなく、薄暗かったので、夜なんか歩いていると、そういうものがいるようなカンジがして、ぞわっとした・・・みたいなことを、書いていたと思います。
(手元の本探してみたけど、その記述はなかった、残念)
ただ、自分の本棚から見つけやすかったので「妖怪画談」をぱらぱら読んでみたんですが、

どの説明も「いた!確かに!」「存在を否定する人間の、気がしれない(絶対にいるのに!)」
という書き方では、ありません。「いるのかも?」「いたかも?」みたいなカンジです。
存在しない派が「絶対いない!!存在しない!!」って、大きな声を張り上げているのに対して、
第一人者である水木先生は、あくまで「いるかも?」「こういう伝説(伝承)もあるのだから、いたのかも?」
というスタンスで、絵や文を書いています。

全然違うでしょう、おかしいなぁと思いました。これは、皮肉的な意味で。

私としては、「何かわからないもの」(一般的に言う霊とか、UFOとか)は、「わからないまま」にしておけば
いいんじゃなのか、と思います。そりゃ研究者が、どっちか確信的な答えを出したいのは、やまやまだとは思いますが。
だってUFOって、日本語で言うと、「未確認飛行物体」でしょう、確認したら「UFO」では無いのだし(笑)


写真の水木先生の画談シリーズは、高校の時図書館で借りて読み、卒業したのち(手元に置いておきたいな!と思ったので)本屋で、自分で買いました。そういえば高校の頃は、こういう妖怪・妖精の本と、毒や薬の話ばかり、読んでいました。(興味があったので)ハタから見ると、怖い学生のような気がします(笑)今更ですが^^
ちなみに「毒の話」「薬の話」という本も、同じ理由(学校で読んでから手元に置いておきたいと思い、自分で買う)で、今、本棚に並んでいます。
この「毒/薬の話」に、アガサのある小説のネタバレが入っている所だけが、気に入りません。
私は、アガサのその話→毒/薬の話 の順に読んでいるのですが、逆だったらトリックが分かってしまうわけで、推理小説としては、致命傷です。
毒/薬の話の中では、トリック自体を言っていないのだし、良いと思って、紹介しているんでしょう。
けれど、その成分(例えば、テトラドトキシンとか)のページに、作品のタイトル(>アガサの小説の)が入っているだけで、それが関係してるの、バレバレじゃないですか!!一気に・・・(ここでシャレのようなものを書こうと思ったが、ソレがタイトルのネタバレだと気づいた)・・・とにかく、この2冊を両方読んでいる人に会えたら、「アレはひどくない!?」ということを、ガチで話したいと思っています(笑)


本当は、読み終わった本4冊全部の話を書こうと思ったのですが、予想外に伸びたので(私が伸ばしたんだけど/笑)、タイトルのネタを回収して終わります。
私は本を読むときに、作者/筆者のプロフ、概略などを、本編より先に見ることにしています。推理小説でも、エッセイでも、そうです。(マンガ家でも、有ったら見る)
何故かというと、まー、フィクションだったらそんなに関係ないかもしれませんが、エッセイ等では、その人が「どんな人であるか」という事を、知っておいた方が、そのエッセイが、楽しめると思うからです。
例えば、自分の全然知らない作家で、でも読んでみたいと思って、名前から男性か女性かも分からないとする。
そこでプロフを見る、「○○女子高校卒業後」あ、女性だったんだ。と分かる。
そのあと、本文の中で、「旦那と〜」って書いてあっても、普通に読めます。
勝手に、男性だと思いこんでいた場合、「旦那と〜」と書いてあって、「あ!この作者女性だったんだ!」と気づくと、それまでの読んだ分:文も、勘違いして見ていたのが、申し訳ないと思うのです。
(個人の嗜好で、男性に旦那、女性に彼女がいる場合もありますが、そういうことを差別しているわけではありませんよ、勿論)
出身地知ってるだけで、「田舎を思い出し」という文に、「あぁこの人は東北出身なんだよな、雪深かったのかな」とか、「大阪出身なんだよな、賑やかだったのかな」とか、分かるわけで。
だから、出版社が用意しているプロフを先に読むと、得した気になる!って話でした^^

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