月祈日記帳

2011年12月25日(日) 21:37

「モモ」

ミヒャエル・エンデ(ドイツの作家)の「モモ」という物語を読んでいました。
前読んだ、ちくまプリマーの「「ゆっくり」でいいんだよ」(辻信一著)に出てきて、興味が出たので、借りて読んだのです。
1973年に作られた話です。アマゾンによると小学校5、6年向けの本だそうです。
確かに、ふりがなや、書き方自体(訳し方?)は簡単で、児童書です。
児童書ですが、あきらかに、大人に対しての皮肉が込められた話だなー、と思いました。(注1)
身寄りがなく貧しいが、人の話を聞く事が上手な女の子:モモが、「時間ドロボウ」から、人々の時間を取り戻す、という内容です。
あまりに感動したので、誰か人に贈って読んでほしいなと思いました(笑)
注1:それ自体は他の話でもよくある事ですが、それが嫌味なく入ってて、いい。

「星の王子さま」もそんな話だそうですが、私、「星の王子さま」読んだことないや・・・と今更気づきました。よし、買おう。
私が借りたモモは、ハードカバーで洋書のようで、カッコイイ外装なのですが、ハードカバーを買うと、保管に場所をとるので、本を買うなら文庫本がイイです。


読書の話が続くんですが、前に「文体診断ロゴーン」をやってみたら、
日記が「阿刀田高」センセイで、小説が太宰治で「そんなワケあるか^^」と笑えたことがありました。
その阿刀田高先生は、ショートショートを主に書いているそうなので(ウィキで調べた)「それならば、読みやすそうだ」と思い、とりあえず図書館のネット予約で、1冊借りました。
しかしそれは「短編小説のレシピ」という、他の作家の短編小説の紹介(説明?)本でして、物語では、無かったです。
ただ、ちゃんと最後の章に「阿刀田高」先生本人の、作品と作風に関して説明が載っていたので、ムダともいえません。そこに例として載っていた「隣の女」という話が「面白い!」と思ったので。
ショートショートって大好きです。おもいっきり、星新一先生の影響ですが。>小5の時、担任の先生が教えて「くれた」(1冊、貰った)。
私が、小学校か中学校の時に、国語の本に「繁栄の花」載ってたと思うんだけどな。その時も「見事な話だなぁ」と思いました。実は、小5の時に貰った本は、少し読んで「難しい」と思い、数年ほったらかしておいたんです^^; 
別に、文自体は難しくないんですけどね。雰囲気が、何て言うんだろう〜やっぱり「裏」っていうか、「皮肉」が分かるようになってから読んだほうが良いのでは!と、直感的に思ったんでしょう。で、高校時代にずっと読んでた気がします、星新一先生の本は。


今度「容疑者Xの献身」がTVで流れますが、原作をこの間読んだので、どれだけ生かされているものか、期待しながら見ようと思います^^ 知らない時から、福山サンのかっこよさばかり目立つイメージでしたが(笑)うまく映像化されてるかなー。小説を映像化すると、大体は問題が起こるからなー。(まぁ、人それぞれのイメージが違うので、漫画→アニメ化より問題が多くなるのは、お分かりですよね。)
私、「半落ち」(横山秀夫著)読んで号泣したタチなんですけど、映画になったの見たら、がっかりしました・・・!原作の20パーセントくらいの面白さだった。(>2005年) 2007年のドラマ版のほうが、まだ良かったです。あれは、犯人の梶をはじめ、周りが全員4、50代の男性で、いろんな視点から、梶(と自分の周り)を見て、描かれているのがイイんじゃないか!単なる犯人推理のミステリーじゃないんですよ。(犯人は、自首してきた梶で、間違いありません)

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