「マッキM.5」

 制服戦闘機 第一次世界大戦編 その2
 今度は蛇の目でも、イタリア蛇の目から、マッキM.5飛行艇です。
 イタリア空軍のラウンデルを意識して、女の子のカラーは、赤・白・緑のトリコロール。なおお尻の青いのはスク水です。ええ、なんていっても飛行艇ですから(爆)
 しかし、胸と腕の位置関係がおかしいような・・・。そもそも、なんでこんな「きょにう」にしようと思ったのでしょう?

 あまり関係ありませんが、映画「紅の豚」(宮崎駿監督)で、主人公のポルコがイタリア空軍時代に乗っていた飛行機は、このマッキM.5です。ついでに相手の飛行機は、オーストリア・ハンガリー帝国のハンザ・ブランデンブルグCCです。


マッキM.5

 連合軍側で参戦したイタリアは、トリエステ等の東部地域の支配権を巡り、オーストリア・ハンガリー帝国と激しい戦闘を繰り返していました。そしてアドリア海を挟んで対峙する特殊な戦場が、飛行艇、特に戦闘飛行艇が発達するという下地となりました。
 マッキM.5は、このような状況において、1918年に誕生しました。イソッタ・フラスキニV4B液冷直列6気筒エンジン(160馬力)を積み、プッシャー式のプロペラ配置とした本機は、最大速度191km/hもの快速(これはイギリスのS.E.5やドイツのフォッカーDZよりも速い)を誇り、オーストリア・ハンガリー帝国のCCやK.D.W(ハンザ・ブランデンブルグ)等と、激しい戦いを演じました。
 終戦までの生産数は344機といわれております。


参考文献
CHARTWELL BOOKS,INC刊 Enzo Angelucci著 「The Illustrated Ecyclopedia of Military Aircraft」
グリーンアロー出版社刊 野原茂著 【図解】世界の軍用機史11「世界のレシプロ軍用機集 1909〜1945」


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