「SE.5a」

今回は、第一次世界大戦に活躍した連合軍機で、おそらく最も有名な機体の一つであるイギリス航空厰(R.A.F)のSE.5の登場です。
擬人化にあたり、特徴である機首上面と翼上の2丁機銃しか考えていなかったので、コスチュームに苦心しました。で、コクピット横のキャンパスと編ヒモを見て、ボンテージを妄想したわけでして・・・(笑)
なお翼上の機銃は本当はルイス機銃です。今回間違えて、機首上面とおなじビッカース機銃で描いちゃったのよ(涙)


王立航空厰 R.A.F.SE.5a

第一次世界大戦後期、イギリスのソッピース・キャメル、フランスのスパッド13と並び、連合軍を勝利に導いたとされる偉大な戦闘機、それが王立航空厰(R.A.F)SE.5です。エンジンにイスパノスイザ8(SE.5)、あるいはウールズレイ・ヴァイパー(SE.5a)という液冷エンジンを積み、200馬力の高出力から発揮される193km/hもの高速性能、そしてなによりパイロットを選ばない良好な操縦性能から、多大な戦果を上げました。エドワード・マノック(撃墜73機)、ジェームズ・マッカデン(撃墜57機)、アンソニー・ボーチャン−プロクター(撃墜53機)等々、トップエースを数多く輩出したことでも有名です。生産数は5,205機にもおよび、キャメルの5,490機に次いでイギリス航空機2位の生産数を誇りました。
武装は機首上面にビッカース7.7mm機銃を、翼上にルイス7.7mm機銃を各1丁そなえておりました。しかし翼上のルイス機銃は、取り付け台のレールにより任意の角度で固定することができる利点こそありましたが、ドラム弾倉に97発しか装填できないこと、そして飛行中のドラム弾倉交換は実質的に不可能なことから、本機の数少ない欠点となりました。


参考文献
CHARTWELL BOOKS,INC刊 Enzo Angelucci著 「The Illustrated Ecyclopedia of Military Aircraft」
Patrick Stephens Limited刊 R Wallace Clark著 「BRITISH AIRCRAFT ARMAMENT VOLUME2: RAF GUNS AND GUNSIGHTS FROM 1914 TO THE PRESENT DAY」
グリーンアロー出版社刊 野原茂著 【図解】世界の軍用機史11「世界のレシプロ軍用機集 1909〜1945」
酣燈社刊 別冊航空情報 「名機100 増補改訂版」


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