「BAe P.1208-2」
計画機が続きますが、P.1208-2も計画案だけで、実際には作られなかった飛行機です。
カナードに前進翼という、いかにも先進的なスタイルでまとめたラインですが、主翼中ほどのコブ(車輪が収まります)にイギリスらしさを感じさせてくれる、そんなデザインでもあります(笑)
カラーはブリッティシュ・ファントムでおなじみの第892戦闘機飛行隊(アークロイアル)から拝借しております。なおパネルラインは適当なので、真に受けないようにお願いします(爆)
このイラストは、黒魔銃夢さんが運営しております、「NATURAL HIGH」との相互リンク記念にお送りしたものです。
BAe P.1208-2
P.1208は、1978年にハリアーV/STOL攻撃機の置き換えとして計画された飛行機です。エンジンには既存のペガサスエンジンの改良版を計画し、開発段階であったPCBエンジン(PlenumChamber Burning Engine:リヒート(アフターバーナー)つきの推力偏向エンジン)は、仮に開発が成功しても採用しないという方針でした。
性能的には最大速度がマッハ0.95、翼下パイロンは6箇所、その他翼端ランチャーにAAM2発を装備することを予定しておりましたが、計画案がまとまった直後の1978年11月に、ハリアーの改良型であるハリアーU(AV-8B/GR.5)が初飛行に成功し、開発の目処がたったため、P.1208をはじめとするポストハリアー計画はキャンセルされました。
なおP.1208には2案があり、P.1208-1は主翼を通常の後退翼としたモデル、P.1208-2はカナード+前進翼としたモデルでした。
参考文献
MIDLAND.INC刊 Tony-Buttler著 「BRITISH SECRET PROJECTS JET BOMBERS SINCE 1949」