「小夜曲」


クナウアー少尉は後悔していた。
確かに彼は、今日の空戦でモスキートを撃墜した。
だがそれでどうなると言うのだ?
バスファインダーであるモスキートとの戦闘で、胴体下部にある20mm機関銃の弾倉を空にしてしまった彼には、 続く100機ものランカスターの爆撃から街を守る手だてはなかった。
無情にも燃え上がる街。せめてあと10機、He219が配備されていたなら・・・。
しかし、それも虚しい言い訳に過ぎない。

基地への帰投途中、ベルリン放送局からはアイネ・クライネ・ナハト・ムジークが流れていた。
(フィクション)



 He219A-0は、ハインケル社が開発した夜間戦闘機He219シリーズの先行量産機です。本機はDB603Aエンジン×2による600km/hを超える速度性能と、翼内の20mm機関銃×2門・下部兵装トレーの20mmまたは30mm機関銃×4門(最大)の重武装で特記すべき戦果をあげた機体です。しかし、従来の夜間戦闘機(Bf110EやJu88C)よりも高性能で操縦安定性も良好だったにも関わらず、その生産数はシリーズ全体で268機とわずかに過ぎず、戦局全体に寄与することはありませんでした。
 兵装トレイの形状が違うことに気が付いたけど、まぁ、いいや(笑)。それ以上にパースが狂っている・・・。

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