「Defiant」
いつもの警報が基地内に鳴り響く。CHLが敵影を捉えたようだ。
我が141中隊は、急遽プレストウィックの基地を飛び立ち、一路会敵地点へと向かう。
管制官の声がうわずる。まれにみる大編隊のようだ。
遙か彼方に、ゴマ粒を散らしたように敵機が見えてくる。
この日、1940年8月12日は、後に言う「英本土上空決戦(The Battle of Britain)」の始まりの日であった。
※一部フィクション
ボールトンポール・デファイアントは、前方武装を廃し、その全ての火力を後部の4連装7.7mm動力機銃に集約した戦闘機です。
本格的な戦闘運用は、1940年5月のダンケルク撤退作戦(ダイナモ作戦)における上空警備でした。そこでは月末までに65機を撃墜する活躍をみせましたが、最大でも488km/hの鈍足の上、3.9トンに及ぶ大重量のため運動性が劣悪であり、次第に被害が増大していきました。
結局最期には、夜間戦闘機や標的曳航機として使われました。
絵は、1480馬力ロールス・ロイス・マーリン20エンジンを搭載したF2型のつもりです。若干ノーズが長めになってしまい、本当に格好良く見えてしまいます(笑)。
この絵は、ばくさんのかばんさんが運営なさっている 「ひろしの部屋」の投稿企画「テーマギャラリー」に投稿した作品です。