「あの夏を忘れない」


身は大東亜の防波堤の一個の石として南海に消きゆるとも、
魂は永久にとどまりて故郷の山河と同胞を守らん

川尻勉一等飛行兵曹(1945.7.29回天にて出撃、戦死)

※北海道新聞7月31日掲載記事より抜粋

太平洋戦争が終わってから、今年で55年目を迎えます。
あの戦争で命を落とした多くの方々の犠牲により今の日本の繁栄があることを、8月15日ただ1日だけでも結構ですから思い返して下さい。
もちろん私は、戦争を賛美したり戦死を神聖化するつもりは毛頭ありません。
ですが戦争の犠牲になられた方々が確かに存在し、その方々の多くは愛するものを守るという純粋な気持ちを抱き死んでいったことは事実でしょう。
その気持ちに少しでも向き合ってみたい。
2度の世界大戦があった20世紀。この世紀最後の夏に思ったことです。



 いきなり重い出だしで済みません。上記川尻飛兵曹の手記を読んだ瞬間、終戦もしくは太平洋戦争に関する絵を描かないと、と変な義務感が芽生えたものでして(笑)。
 絵はありがちな飛行機の前での記念撮影風にしてみました。セピアカラーに初挑戦ですが、それなりに表現できていると思います。制作時間は丸1日。ですが休日をフルに使ってしまいました。最後は気力が保たず、零戦なんか歪んじゃっています。って威張る事じゃないですね(爆)。


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