「He162」

 F1カラーの飛行機第二弾。He162のエンジンはBMW003E-1、今年のF1でBMWエンジンを搭載するのはウィリアムズ。そう言った意味で、ウィリアムズFW23カラーのHe162となりました。女の子がイマイチな反面、密かにNORTELのロゴが自慢な一品です(飛行機はどーした)。

 He162は、最小の戦略物資しか使用しないこと、機体が小型で簡素なこと、生産性が良好なこと、容易な操縦性であることを柱としたフォルクスイエーガー構想を、ハインケル社が実現した戦闘機でした。
 ジュラルミン外板のセミモノッコクのボディー、翼端が55°下を向いた木製の主翼、上反角を持つ水平尾翼、BMW003E-1(または2)エンジンを背負い式に配する独特のラインを持っていました。
 速度性能は当時の戦闘機水準を遙かに超える835km/h(高度6000m)を示し、上昇力・旋回性能はP-51と同等と判断される秀作機となりましたが、戦果をあげる前に終戦を迎えたとされ、正式な撃墜記録は残っていません(T/JG1は少なくとも2機の連合軍機を撃墜したとされている)。しかし量産が始まった1945年1月から終戦の5月まで、約275機が完成、約800機が最終工程にあったとされており、ドイツ空軍の本機にかけた期待のほどが推測されます。

 この絵は、当HP来客者22222人目となった「陸奥屋」のしゃるさんに送らせて頂いたものです。


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