「Me209V5」

 F1カラー飛行機の第3弾。今度はメッサーシュミットの試作戦闘機Me209V5に、1999年のウエスト・マクラーレン・メルセデス−ベンツ(ミカ・ハッキネン)のカラーをあしらってみました。
 しかし、この色、重いです(笑)。お姉ちゃんまで黒一色にしてしまったので、何だかもう、夏らしくない絵になっています。肘上の手袋に、膝上のソフトブーツ(なんですよ)だもんなぁ。作者の趣味丸出しですな(爆)。今思うと、エナメル系のピカピカな服にした方が、えっちぃだったかも。ちょっと失敗、か?
 この絵は、「Fukarville Crossroad」の5000ヒット記念として、ふかふかさんにお送りした絵です。


メッサーシュミットMe209V5

 メッサーシュミット社の傑作戦闘機Bf109シリーズの後継機として開発された戦闘機が、Me209です。試作1号機がV5なのですが、これは1939年4月26日に、3kmコースを平均速度755.138km/hで駆け抜け、当時の速度記録を樹立したMe209V1およびそのシリーズ(〜V4)と混同を避けるために命名されたものです。
 Me209V5は、エンジンにダイムラー・ベンツDB603A-1(1750馬力)を用い、ラジエターを正面に環状に配するレイアウトで速度性能を高めており、最高速度は724km/hにも達しました。武装は機首に13mm機関銃2門、翌内に20mm機関砲2門を備えておりました。また生産性も考慮されており、部品・部材は、当時の主力戦闘機Bf109Gと65%以上が共用できる設計となっておりました。
 量産型であるMe209Aは、エンジンをダイムラー・ベンツDB603G(1900馬力)に換装し、また武装はプロペラ軸内に30mm機関砲を1門、両翼に20mm機関砲2門と、さらに強力にする計画でした。ですが時を同じくして完成したFw190D-9に選定で敗れ、不採用となりました。
 以降メッサーシュミット社は、レシプロ戦闘機の開発を断念し、ジェット・ロケット戦闘機の開発に専念することとなりました。

参考文献
デルタ出版 ミリタリエアクラフト00年9月号別冊「世界の戦闘機[2] 第2次大戦ドイツ・イギリス・イタリア・フランス・ソ連・その他の国軍機」
グリーンアロー出版社 図解世界の軍用機史7「ドイツ空軍軍用機集1928〜45」
原書房 「第二次世界大戦軍用機ハンドブック ドイツ篇」
ニューズ出版 F1速報「1999総集編」


[ Back ]