「Me210A-1」
勝手に始まった”ドイツ機祭り”、第三弾はメッサーシュミットの「大」失敗作、Me210です。しかも絵も失敗作っぽい・・・(涙)。
なぜ付け合わせの女の子がフェニなのか、あんまり追求しないで下さい。最近出番をセレに取られ気味なので、アピールしているんですよ、きっと(笑)。
メッサーシュミット Me210A-1
Me210は、Bf110の後継機として開発された機体で、対空戦闘だけでなく、対地攻撃、急降下爆撃、偵察という任務にも使用可能である、一種の万能機体として設計されました。試作機は1939年9月2日に初飛行となりましたが、無理な設計により、非常に方向安定性が悪い機体となってしまいました。そのため双垂直尾翼を大きな1枚の垂直尾翼に変更し、風防形状を改めるなどの改修を行いましたが、いずれも抜本的な対策になり得ないでいました。しかし、この欠陥にも関わらず、Me210の量産は強行されてしまいます。結果は悲惨の一言でした。部隊配備先では、飛行中に錐もみにはいり墜落する事故が多発、メッサーシュミット社は胴体を1m延長するなどの処置を行いましたが、最後まで解決に至ることができず、1942年、量産開始から約1年で生産中止に追い込まれました。
参考文献
グリーンアロー出版社 野原茂著 [図解]世界の軍用機史7「ドイツ空軍軍用機集」
デルタ出版社 戦車マガジン92年11月号別冊「ドイツ軍機フォトアルバム vol.2」
デルタ出版社 ミリタリーエアクラフト00年9月号別冊「世界の戦闘機[2]」 大日本絵画 J.ウィール著 世界の戦闘機エース「第二次大戦のメッサーシュミットBf110エース」