「Tomahawk Mk2A」
ジェット機、制服戦闘機と、本業(?)がおろそかになっていたので、とりあえず蛇の目でリハビリ。しかしながら、ミアの胴体を利用してエンブレム調に仕上げようとしたのですが、見事玉砕しました(笑)
飛行機は、北アフリカ戦線で、ドイツ空軍イタリア空軍相手に獅子奮迅の大活躍をしたカーチスP-40シリーズから、初期に用いられたトマホークMk2Aです。太平洋戦線ではイマイチ評価が低かった本機ですが、駄作機を扱わせれば世界一のイギリス空軍の手にかかれば、あら不思議、カーチス・トマホーク、キティーホークのP-40姉妹と、ハリケーンMk2だけで、無敵をうたわれたドイツアフリカ軍団(DAK)を地中海にたたき落としてしまったのです。
北アフリカのような過酷な環境では、高性能なゆえ精密で稼働率の低い最新鋭機よりも、少々性能的には見劣りしても、頑丈で事故が少なく、多少の無理でも意に介さない飛行機の方が役に立つことを見抜いた、イギリス空軍の運用の妙です。
カーチス・トマホークMk2A
カーチス・トマホークMk2Aは、P-40B”ウォーホーク”の輸出型、H-81A-2の同型で、主に北アフリカ、中東で使用された戦闘機です。本機は1940年10月よりイギリス空軍に引き渡しが行われ、翌41年8月より実戦参加しました。
機首に2丁、翼内に4丁、計6丁の7.7mm機銃を装備し、風防正面に防弾ガラス、防弾板、防漏式燃料タンクを備えた非常に打たれ強い飛行機で、低空攻撃機として重宝されました。またその頑丈な構造は、砂漠での過酷な運用によく耐え、ただでさえ劣勢な航空兵力をよく支えました。性能的には当時のドイツ主力戦闘機Bf109Fには敵いませんでしたが、砂漠という特異な環境では、空戦性能が全てではないことをよく証明した飛行機と言えます。
このイラストは、「イラスト館たま、」を運営なさっているたま、さんに、HP開局記念&相互リンク記念としてお送りしたものです。
参考文献
デルタ出版 ミリタリーエアクラフト00年12月号別冊「第2次大戦イギリス軍用機 増補改訂版」
グリンアロー出版社 野原茂著 図解世界の軍用機史12「アメリカ陸軍軍用機集1908〜1946」
大日本絵画 カール・モールズワース著 梅本弘訳 世界の戦闘機エース21「太平洋戦線のP-40ウォーホークエース」