「SEA FURY」
ほんと久しぶりになっちゃいましたレシプロ機。シーフューリーの就役は1947年からなので、「第2次世界大戦期の飛行機たち」ってタイトルにはちょっと当てはまりません。でも「ジェットファイター」でもないので、このスペースに置かせてね(笑)。
イラストは、イギリス南部の田園地帯を飛行するシーフューリーって感じで描きました。カラーは朝鮮戦争時の空母テセウス搭載機です。ほとんど初めて空以外の背景を描いたのですが、飛行機の塗りに比べてまだまだ安定しておらず、かかった時間のわりにイマイチ綺麗に見えませんね。そのあたりが今後の改善事項です。
あと背景の構図の歪みと(爆)。
ホーカー・シーフューリー
ホーカー・シーフューリーは、イギリス海軍が装備した最後のレシプロ艦載機です。サブタイプとして、戦闘機型のF.10、戦闘爆撃機型のFB.11があります。FB.11は、大出力のブリストル・セントラース18空冷2470馬力エンジンを搭載し、740km/hもの最大速度と20mm機関砲4門の重武装、そして2000lb(907kg)におよぶ爆弾搭載量を誇りました。
開発は1943年にさかのぼり、テンペストの改修型として開発が始まったフューリー戦闘機に端を発します。フューリーは、テンペストMk2を小型・軽量化した機体で、主に対日戦用との位置づけがなされた機体です。しかし1945年8月に日本は降伏し、RAFはフューリーの制式化を見送ってしまいます。そこでホーカー社は、海軍向けに、翼の折りたたみ機構と尾部の着艦フックを追加し、降着装置を強化した機体を開発しました。これがシーフューリーとなります。シーフューリーの就役は1947年3月からで、空母ヴィクトリアス、イラストリアスが最初の運用部隊となりました。
シーフューリーは朝鮮戦争で活躍した飛行機の一つで、主に戦闘爆撃機として、対地攻撃に用いられました。テンペスト譲りの低空性能と重武装により、時にMiG-15ジェット戦闘機を撃墜する活躍も見せています。
参考文献
CHARTWELL BOOKS,INC刊 Enzo Angelucci著 「The Illustrated Ecyclopedia of Military Aircraft」
Hall Park Books Ltd刊 W.A.Harrison著 WARPAINT SERIES No.16「Hawker SEA FURY」
文林堂刊 世界の傑作機No63「ホーカー・タイフーン/テンペスト」