「P.1214-3」

 「Eccentri-City」を運営なさっている内藤魅亜さんから、弊ページ10万ヒット記念&相互リンク記念に頂きました。
 イラストはポストハリアー計画機のなかから、BAeの試案であるP.1214-3。イギリス航空界の中でも1,2を争うカッコイイ機体です(笑)。
 前進角を持つ主翼、ツインテイルブーム方式の尾翼、それがなす平面形はXの文字そのもの。それゆえ某有名SF映画の戦闘機名を借用して、"X-Wing Fighter"などとも呼ばれていたそうです。
 エンジンにリヒートをつけた、PCBエンジン(Plenum Chamber Burning Engin)による超音速飛行能力と、前進翼による超高機動性を狙った本機でしたが、機動性のアドバンテージが当初期待されていたほど大きくなかったことから、翼を通常の後退翼に戻したP.1216計画案に切り替えられました。そのP.1216も試案のみで終了し、結局ポストハリアー計画は中止されます。
 その後マクドネル・ダグラス(現ボーイング)とBAeによる改修案、通称"ビッグウィング・ハリアー"案に統合され、AV-8B"ハリアーII"やハリアーGR.5が誕生するのです。

 最後になりましたが、どうもありがとうございます。


参考文献
MIDLAND.INC刊 Tony Buttler著 「BRITISH SECRET PROJECTS JET FIGHTERS SINCE 1950」
MIDLAND.INC刊 Tony Buttler著 「BRITISH SECRET PROJECTS JET BOMBERS SINCE 1949」
大日本絵画刊 岡部いさく著 「世界の駄っ作機番外編 蛇の目の花園」
イカロス出版刊 青木謙知著 「戦闘機年鑑 2003-2004」



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