Round.12 ハンガリー
13.Aug.2000 :ハンガロリンク


◇予選グリッド

 ポールは7月はノーポイントに終わったフェラーリ・シューマッハー兄、ここを落とせば後がないという、鬼気迫る見事な走りを見せてくれました。2位はマクラーレン・クルサード、3位は同じくハッキネンと、シューマッハー兄を追う大勢にぬかりはありません。4位にはウィリアムズ・シューマッハー弟が付け、その後にフェラーリ。バリチェロが続きます。以下6位ジョーダン・フレンツェン、7位ベネトン・フィジケラ、8位ウィリアムズ・バトン、9位ザウバー・サロ、10位ジャガー・アーバインのトップ10でした。


◇決勝

 スタート、2位のマクラーレン・クルサードが若干遅れます。そこを突いてスルスルとINにつけたのはマクラーレン・ハッキネン。1コーナーのブレーキングでフェラーリ・シューマッハー兄を抜いてトップに立ち、オープニングラップを制します。以下2位シューマッハー兄、3位クルサード、4位ウィリアムズ・シューマッハー弟、5位フェラーリ・バリチェロ、6位ジョーダン・フレンツェン、7位ベネトン・フィジケラ、8位ウィリアムズ・バトン、9位ジャガー・アーバイン、10位ベネトン・ブルツの順でコントロールタワーに戻ってきます。なおアロウズ・デ・ラ・ロサとBARホンダビルヌーブが接触、両者ともダメージを負いピットインとなりますが、再びコースインしていきます。
 クルサードを抑え、2位を守ったシューマッハー兄、ここからハッキネンを追いたいところですが、どうもスピードに乗れません。ハッキネンとシューマッハー兄の差は、10周で4.5秒、20周には7.3秒と、少しずつですが確実に開いて行きます。一方シューマッハー兄とクルサードの差は、2秒を切るあたりで一定となっており、明らかにフェラーリのスピードが伸びていないことが判ります。
 こうなると、ハッキネンは悠々と逃げ、2位シューマッハー兄と3位クルサードの戦いの様相を呈してきます。28周にシューマッハー兄、32周にクルサードとそれぞれピットインし給油とタイヤ交換を済ませますが、順位に変動はありません。この時点での順位は、1位ハッキネン、2位シューマッハー兄、3位クルサード、4位バリチェロ、5位シューマッハー弟、6位フレンツェン、7位バトン、8位アーバイン、9位ジョーダン・トゥルーリ、10位ザウバー・サロとなります。ここで9位トゥルーリのみピット作業を済ませていません。
 以後20周以上抜き抜かれのないパレード状態が続き、順位争いは2回目のピットストップで決定する様相を示してきます。そして50周目シューマッハー兄が、51周目クルサードが、それぞれピット作業を行います。結果ほんの僅差でシューマッハー兄が2位を守ります。
 結局これ以降もコース上でのオーバーテイクがないまま、オープニングラップの順位からほぼ変動なく、77周のレースを終えます。1位は独走でハッキネン、2位はシューマッハー兄、3位クルサード、4位バリチェロ、5位シューマッハー弟、6位フレンツェンのトップ6でした。


◇感想

 全く危なげない内容で、ハッキネンが優勝。2位に終わったシューマッハー兄をかわし、ついにポイントリーダーとなりました。それ以外は、はっきり言って退屈なレースでした。シューマッハー兄とクルサードの2位争いも、0.5秒以上差は詰まりませんでしたし、もちろんサイド・バイ・サイドなんていう興奮もなし。ま、こんなレースも何回かはあります(笑)。


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