Round.11 イギリスグランプリ
15.Jul.2001 : シルバーストーン・サーキット
◇予選グリッド
ポールはフェラーリ・シューマッハー兄。2-3位にはマクラーレン・ハッキネン、クルサードがつき、マクラーレン復活の兆しとなります。4位は予選で素晴らしいパフォーマンスを続けるジョーダン・トゥルーリ、決勝で結果が欲しいところです。以下5位ジョーダン・フレンツェン、6位フェラーリ・バリチェロ、7位ザウバー・ライコネン、8位ウィリアムズ・モントヤ、9位ザウバー・ハイドフェルド、10位ウィリアムズ・シューマッハー弟となります。
なおミナルディー・マルケスは、トップタイムの107%をクリアできず、予選落ちとなりました。
◇決勝
目立った混乱なしにスタートをきった各車でしたが、1コーナーで早くもアクシデントが発生します。まずBARホンダ勢が接触、パニスがコースオフしリタイヤ第1号となります。上位では、3位マクラーレン・クルサードと4位ジョーダン・トゥルーリが接触、クルサードはなんとか踏みとどまったものの、トゥルーリはコースオフし、そのままレースを終えます。オープニングラップを終わって、1位フェラーリ・シューマッハー兄、2位マクラーレン・ハッキネン、3位には8位からジャンプアップのウィリアムズ・モントヤ、4位フェラーリ・バリチェロ、5位ウィリアムズ・シューマッハー弟、6位ザウバー・ライコネンとなります。接触したクルサードは、サスペンションを痛め、18位まで順位を落としてしまいます。そして僅か3周でリタイヤとなります。
5周目、早くもストレートでハッキネンがシューマッハー兄を捕らえ、パスしていきます。その後はハッキネンが1周で1秒近く2位以下を引き離す独走に入ります。一方のシューマッハー兄はペースが上がらず、3位モントヤとの差がみるみる縮まって行き、15周目にはついに1秒を切るところまで詰め寄られます。そしてついに17周目、モントヤはシューマッハー兄をパスします。
この時点での順位は、1位ハッキネン、2位モントヤ、3位シューマッハー兄、4位バリチェロ、5位シューマッハー弟、6位ライコネンとなります。
20周目、戦闘をきって、6位ライコネンが1回目のピットストップを実施します。次いで1位ハッキネンもピットイン、2位で周回に復帰します。25周目、暫定1位のモントヤがピットイン、シューマッハー弟の後ろ5位で周回に復帰します。この時点での順位は、ハッキネン、シューマッハー兄、バリチェロ、シューマッハー弟、モントヤ、ジョーダン・フレンツェン。フェラーリ勢とシューマッハー弟は1ストップ作戦を採用したようです。
36周目、4位シューマッハー弟がピットイン、5位で周回に復帰します。ですが翌周、トラブルからリタイヤとなります。
39周目、1位ハッキネンが2回目の、2位シューマッハー兄が1回目のピット作業を行います。そしてハッキネンは1位で、シューマッハー兄は4位で周回に復帰します。次いで41周目3位モントヤが2回目のピットイン、4位で周回に復帰します。最後まで引っ張ったバリチェロは43周目、ようやく1回目のピット作業を行い、3位で周回に復帰します。この時点での順位は、1位ハッキネン、2位シューマッハー兄、3位バリチェロ、4位モントヤ、5位ライコネン、6位ザウバー・ハイドフェルドとなります。
その後16位のミナルディー・アロンソの左フロントタイヤが外れる等のトラブルがありましたが、上位陣は安定して周回を重ね、結局優勝ハッキネン、2位シューマッハー兄、位バリチェロ、4位モントヤ、5位ライコネン、6位ハイドフェルド、7位フレンツェン、8位BARホンダ・ビルヌーブ、9位ジャガー・アーバイン、10位アロウズ・フェルスタッペンでレースを終えます。
◇感想
ハッキネンが復活を印象づける、見事な走りで優勝。トラブルさえなければ、十分トップを走るだけの力があることを、改めて証明してくれました。ファンとしては嬉しい1勝です。しかし、アクシデントとは言え、リタイヤ0ポイントに終わったクルサードが痛い。これでトップシューマッハー兄とは37ポイント差。タイトルはほとんど絶望的とも言えます。今年はクルサードに頑張って欲しかっただけに、痛すぎるリタイヤでした。