Round.14 ベルギーグランプリ
01.Sep.2002 : スパ・フランコルシャン


◇予選グリッド

 予選1位は、以外にもスパ初ポールのフェラーリ・シューマッハー兄、2位は、こちらはフロントロー初のマクラーレン・ライコネンとなります。3位はフェラーリ・バリチェロ、4位はウィリアムズ・シューマッハー弟、5位は同モントヤ、6位はマクラーレン・クルサードと、ドライバーズ3位争いを戦っている4人がひしめきます。以下、7位ルノー・トゥルーリ、8位ジャガー・アーバイン、9位トヨタ・サロ、10位ルノー・バトンのトップ10となります。
 ジョーダン・佐藤は16位、ザウバーの2台は、今期ワーストのマッサ17位、ハイドフェルド18位となります。また、本レースもアロウズは欠場となりました。

◇決勝

 スタートでは、マクラーレン・ライコネンとウィリアムズ・シューマッハー弟が順位を落とし、フェラーリ・バリチェロ、ウィリアムズ・モントヤが順位を上げるという結果になりました。その直後、ラ・スルスでマクラーレン・クルサードがシューマッハー弟をパスし、5位に上がります。翌2周目、ライコネンがプーオンでバランスを崩し、その隙をついてモントヤが3位に上がります。この結果、フェラーリ・シューマッハー兄、バリチェロ、モントヤ、ライコネン、クルサード、シューマッハー弟、ルノー・トゥルーリ、ジャガー・アーバイン、ルノー・バトン、トヨタ・サロのオーダーとなります。
 序盤は1位シューマッハーが、2位バリチェロに1秒、3位以下には2秒近くのタイム差をつけて独走します。一方、3位モントヤから6位シューマッハー弟までは、ほぼ1秒間隔で周回を続け、混戦の様相を呈してきます。そのような中、16周目にシューマッハー兄、17周目にバリチェロ、トゥルーリ、18周目にモントヤ、ライコネン、19周目クルサードと、ピット作業を行います。しかし、1回目のピット作業では、クルサードとライコネンの順位が入れ替わったのみで、上位の順位変動はありませんでした。
 続いて29周目トゥルーリ、30周目シューマッハー兄、31周目バリチェロ、32周目シューマッハー弟、33周目モントヤ、35周目ライコネン、36周目クルサードと、2回目のピット作業を行います。この時点でのオーダーは、シューマッハー兄、バリチェロ、モントヤ、クルサード、ライコネン、トゥルーリ、シューマッハー弟、アーバイン、サロ、ジャガー・デ・ラ・ロサとなります。
 残り10周を切っり、ピット作業も完了した37周目、ここからレースが荒れ始めます。まずライコネンがエンジンブロー、次いでトゥルーリがスローダウン、翌38周目にはザウバー・マッサのエンジンブロー、デ・ラ・ロサのコースオフ(サスペンショントラブル?)と続きます。さらに唯一1ストップ作戦を取ったジョーダン・フィジケラが、車体後部から激しく炎を引きながらスローダウン、またBARホンダ・パニスもエンジンブローで戦列を去ります(パニスは規定周回達成で完走扱い)。
 こうした後半の荒れ模様も、トップのシューマッハー兄には何処吹く風、結局独走で今期10勝目をあげました。2位はバリチェロ、3位はモントヤ、以下4位クルサード、5位シューマッハー弟、6位アーバイン、7位サロ、8位BARホンダ・ビルヌーブ、9位トヨタ・マクニッシュ、10位ザウバー・ハイドフェルドの結果でした。またジョーダン・佐藤は11位完走でした。


◇感想

 シューマッハー兄が、年間最多勝の10勝をあげました。残り4戦、これは記録更新間違いないでしょう。これほどシューマッハーが強いのは、実は開幕からリタイヤなし、しかも全て表彰台ということがあげられます。速い上に壊れない。こういう車は、本当に強い。98年99年のマクラーレンは確かに速かったです。が、ある意味壊れやすくもありました。それ故マクラーレンの落としたレースを、ランキング2位以下の選手が取り合うことができました。今年はそれがない。それ故、シューマッハーの独走が続くのですよね・・・・


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