Round.15 イタリアグランプリ
15.Sep.2002 : アウトードロモ・ナツィオレーナ・ディ・モンツァ
◇予選グリッド
予選はウィリアムズ・モントヤが、第11戦イギリス以来となる今期7回目のポールを奪います。2位フェラーリ・シューマッハー兄、3位ウィリアムズ・シューマッハー弟、4位フェラーリ・バリチェロと、上位はフェラーリとウィリアムズが占めます。5位は意外なジャガー・アーバイン、もちろん今期最高位です。6位は予選最速タイム抹消のペナルティーをうけたライコネン、7位はクルサードと、マクラーレン勢が続きます。8位はこれまた今期最高となるジャガー・デ・ラ・ロサが入り、9位BARホンダ・ビルヌーブ、10位はトヨタ・サロとなります。
ジョーダン・佐藤はアタックラップに、ライコネンと接触するというアクシデントから伸び悩み、18位からのスタートとなりました。なお今レースから、ミナルディー・ユーンが復帰しています。
◇決勝
スタートではウィリアムズ・シューマッハー弟が素晴らしいダッシュを決め、3位からトップへ順位を上げます。続いてウィリアムズ・モントヤ、フェラーリ・バリチェロ、同シューマッハー兄、マクラーレン・ライコネン、ジャガー・アーバイン、トヨタ・マクニッシュ(!)、同サロ、BARホンダ・パニス、ザウバー・ハイドフェルドの順で、コントロールラインを通過します。
ウィリアムズ会心の1-2体勢でしたが、これも長くは続きません。4周目、パラボリカにてトップ・シューマッハー弟のエンジンがブロー、あっという間のリタイヤとなります。また5周目、ストレート半ばにて、バリチェロがモントヤを一気に抜き去り、翌6周目、今度はシューマッハー兄もモントヤをパスします。
14周目、見事なスタートで、一時6位まで順位を上げていたマクニッシュがピットイン、トラブルからそのままリタイヤとなります。またジャガー・デ・ラ・ロサ、ザウバー・マッサ等も相次いでリタイヤとなります。
19周目、ハイドフェルドのピットインを先頭に、1回目の給油が始まります。20周目、快調にトップを走っていたバリチェロが ピットイン、パニス、ルノー・トゥルーリ等も続きます。28周目、暫定トップのシューマッハー兄がピットイン、29周には5位アーバイン、30周には2位モントヤ、6位サロ等がピット作業を行います。
35周目、モントヤが2回目のピットイン、左フロントサスペンションと思われるトラブルによりリタイヤとなります。
36周目、BARホンダ・ビルヌーブ、37周目トゥルーリ、38周目バリチェロ、39周目クルサード、41周目パニスとピット作業を行います。全てのピット作業が完了した42周目、このときの順位は、バリチェロ、シューマッハー兄、アーバイン、トゥルーリ、ルノー・バトン、パニス、ジョーダン・フィジケラ、クルサード、ビルヌーブ、ハイドフェルドとなります。
残り2周の段階で、序盤のノーズ交換で出遅れたクルサードが、フィジケラをかわして7位に上がりますが、それ以外の順位変動はないまま、53周のレースが終了します。
結局優勝バリチェロ、2位フェラーリ、3位アーバインの表彰台、以下4位トゥルーリ、5位バトン、6位パニス、7位クルサード、8位フィジケラ、9位ビルヌーブ、10位ハイドフェルドの結果となりました。なおジョーダン・佐藤は、12位完走でした。
◇感想
フェラーリがここに来てまで異次元の速さを見せました。予選でこそウィリアムズの後塵を拝しましたが、決勝では一時2-3位のタイム差が60秒を越える大差をつけ、最後はエンジン・タイヤ・ブレーキをいたわるクルージング、しかも1-2を揃える余裕を見せました。ここまで15戦して13勝。このまま残り2戦を勝つとなると、あのマクラーレン・ホンダの年間15勝に並んでしまいます。どうしましょう、この速さ・・・・。