Round.16 中国グランプリ
26.Sep.2004 : 上海インターナショナル・サーキット
◇予選グリッド
予選トップはイタリアに引き続き、連続ポールのフェラーリ・バリチェロ、2位にはマクラーレン・ライコネンがつけます。3位はBAR・バトン、4位には、なんとザウバー・マッサが入ります。ザウバーは今週末好調で、フィジケラも7位につける健闘を見せています。5位はアメリカGP以来の出場となる、ウィリアムズ・シューマッハー弟、6位はルノー・アロンソが入ります。7位フィジケラ、8位トヨタ・パニス、9位BAR・佐藤、10位マクラーレン・クルサードの結果となります。
なお9位佐藤は、フリー走行中にエンジンがブローしており、本戦は18位スターとなります。またフェラーリ・シューマッハー兄は、1コーナーでバランスを崩しスピン、ノータイムとなり本戦は20位、最下位からのスタートとなります。
◇決勝
スタートではルノー・アロンソが順位を上げる一方、ウィリアムズ・シューマッハー弟が出遅れます。なお最後尾スタートのフェラーリ・シューマッハー兄は、ピットスタートを選択しています。1コーナーの飛込みでは、フェラーリ・バリチェロ、マクラーレン・ライコネン、アロンソ、BAR・バトン、ザウバー・マッサ、同フィジケラ、シューマッハー弟、マクラーレン・クルサードとなります。しかしマッサは続く複合コーナーでバトンをパス、その後何度かラインが交差し、サイド・バイ・サイドの状態になりますが、コントロールライン通過時にはマッサが一歩リードします。しかし2周目のバックストレート手前のコーナーで、バトンがマッサを抜き返し、4位へ順位を上げます。4周目、全く同じ場所で今度はフィジケラがマッサをパス、6周目にはバトンがマッサを抜き去ります。このバックストレート手前のコーナー(ターン11〜13)は、この後も多くのオーバーテイクの舞台となります。
11周目、フィジケラとクルサードが相次いでピットに入り、1回目のピット作業が始まります。12周目、バリチェロとライコネンが、同時にピット作業を行います。そしてここでは順位が変わらず、周回に復帰します。その直後、1コーナーでジャガー・クリエンとシューマッハー兄が接触、クリエンはピットに戻るもリタイヤとなります。その後もシューマッハー兄はドタバタを演じ、14周目には単独スピン、35周目には左リアタイヤのパンクチャーに見舞われ、結局ノーポイントに終わります。
1回目のピット作業が終了した21周目、オーダーはバリチェロ、ライコネン、バトン、アロンソ、シューマッハー弟、フィジケラ、クルサード、トヨタ・ゾンタ、マッサ、佐藤、ウィリアムズ・モントヤとなります。
しばらくこのオーダーで周回が続きます。そして27周目、ライコネンが2回目のピットイン、6秒台のショートストップを刊行します。しかしフェラーリも冷静で、2周後の29周目、同じく6秒台のショートストップでバリチェロを送り出します。こうしてバリチェロはライコネンの前で周回に復帰します。
一方、バリチェロ、ライコネンからやや遅れていたバトンは、ルーチンに従い35周目にピットイン、そして36周目、ライコネンが3回目のピットンを行いますが、出てきたときにはバトンの後塵を拝すこととなります。
37周目、シューマッハー弟とクルサードが接触、シューマッハー弟はスピンオフした後、ピットへ。抗議のためマクラーレンのピットで停止しリタイヤとなります。その後クルサードも右フロントタイヤをパンクさせ、ピットへ戻ります。40周目、ミナルディー・グロックの左フロントタイヤが脱落するというトラブルが発生します。
42周目、トップのバリチェロが3回目のピットイン、トップのまま周回に復帰し、これでバリチェロ、バトン、ライコネン、アロンソ、マッサ、モントヤ、佐藤、フィジケラ、クルサード、ジャガー・ウエーバーのオーダーとなります。44周目、マッサがピットに戻り、これでモントヤ、佐藤、フィジケラ、マッサのオーダーとなります。
その後上位に変動はなく、56周の上海GPは、バリチェロの優勝で幕を閉じます。
◇感想
トゥルーリが解雇となり、その代役はビルヌーブ! しかし・・・結果は良いところなく11位。テストではアロンソの1秒落ち、予選では0.5秒落ち・・・。ちょっとがっかりなGPでした。96年の速さは、マシンの御蔭じゃないよね?ねぇジャック。
パニスが現役引退を表明しました。最年長の38歳、F1参戦は11年。リジェ・無限ホンダで制した、96年の雨のモナコGPは、決して忘れないでしょう。お疲れさま、そしてありがとう。