Round.1 オーストラリアグランプリ
06.Mar.2005 : アルバートパーク サーキット


◇予選グリッド

 今年から大きく変わったレギュレーション。2レース1エンジン制、ダウンフォース削減、タイヤ交換原則禁止etc・・・・。そして予選レギュレーションも見直され、土曜日の予選1回目と日曜朝の予選2回目、この2回の予選の合計タイムでスターティング・グリッドが決定するシステムとなりました。
 この新予選システムで最初のポールポジションを取ったのは、ルノー・フィジケラ。98年のオーストリアGP以来、自身2度目となるポールでした。2位はトヨタ・トゥルーリ。トヨタ初のフロント・ローです。また3位にウィリアムズ・ウエーバー、4位にザウバー・ビルヌーブ、5位にレッドブル・クルサードと、トップ5が全て移籍組で占められているのが面白い結果となります。以下レッドブル・クリエン、6位ウィリアムズ・ハイドフェルド、7位BAR・バトン、9位マクラーレン・モントヤ、10位同ライコネンとなります。
 注目のフェラーリ・シューマッハー兄は、予選の雨にたたられ18位、BAR・佐藤も19位からのスタートとなります。

◇決勝

 フォーメーションラップが終了し、各車グリッドに付いた時、マクラーレン・ライコネンがエンスト。このため再度フォーメーションラップからやり直しとなり、レースは1周減の57周で争われることとなります。またスタート遅延の原因を作ったライコネンは、ピットスタートとなります。
 再度のフォーメーションラップの後、スタート。今度は各車一斉にスタートを切ります。スタートが良かったのはルノー・フィジケラ、そしてレッドブル・クルサード。クルサードはウィリアムズ・ウエーバーをかわし、3位となります。
 レース序盤は、1位フィジケラと、2位トヨタ・トゥルーリがファステストラップを連発しながら逃げ、やや離れてクルサード以下が続くという展開となります。しかし各車、無理な追い越しによるタイヤのダメージを恐れてか、パレード状態でラップが続きます。唯一の例外は9位争いをしていたザウバー・ビルヌーブと、ルノー・アロンソ。レース開始から接近戦を繰り返し、7周目には一度アロンソが前に出る場面もあります。その直後クロスラインでビルヌーブが抜き返し、これを延々17周目まで繰り返します。17周目、アロンソがストレートでビルヌーブをかわし9位へ。以降ファステストラップを連発してトップとの差を詰めます。
 18周目、トゥルーリがピットイン。1回目のピット作業が始まります。そしてトップのフィジケラは23周目、フェラーリ・シューマッハー兄に至っては最長の26周目にピットインとなります。この結果、フィジケラ、クルサード、ウエーバー、フェラーリ・バリチェロ、マクラーレン・モントヤ、トゥルーリ、アロンソのオーダーとなります。
 30周目、アロンソがトゥルーリをかわし6位へ。トヨタはロングランに問題があるようで、レース序盤のスピードがありません。36周目、そのトゥルーリがピットイン、ここから2回目のピット作業が始まります。上位陣が順調にピット作業を終える中、42周目にピットインしたシューマッハー兄でしたが、アウトラップでハイドフェルドと接触、両者グラベルにはまり、ハイドフェルドはリタイヤ、シューマッハー兄はマーシャルに押し出してもらいますが、結局44周目にガレージインし、リタイヤとなります。
 セカンドスティントで最後にピットインしたのはアロンソ。この作業が完了した45周目のオーダーは、フィジケラ、バリチェロ、アロンソ、クルサード、ウエーバー、モントヤ、クリエン、ライコネンとなります。
 結局上位8台の順位変動はこれ以降なく、57周のレースはフィジケラの、自身2度目の優勝で幕を閉じます。


◇感想

 まずはフィジケラ、おめでとう!! 堂々たるポール・トゥ・ウィンに応援していた甲斐があったってもんです。そしてレッドブル。昨年のジャガーの低調からは(そしてウインターテストの結果からは)想像できなかった快走に、やはりクルサードはただものじゃなかったと思いました(デビクルは、いつも開幕戦に強いんだよな)。
 それ以外では・・・やはり面白くない。タイヤレギュレーション変更によるメカニカルグリップの減少で、オーバーテイクが増えるどころかほぼ皆無に・・・。単なるパレードラップを見せられるファンの身にもなってくださいよ!>モズレー会長


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