Round.2 マレーシアグランプリ
20.Mar.2005 : セパンF1サーキット
◇予選グリッド
予選ポールはルノー・アロンソ、2位はトヨタ・トゥルーリと、初戦に引き続きルノー・トヨタの最前列となります。3位はルノー・フィジケラ、4位はウィリアムズ・ウエーバーとなり、以下5位トヨタ・シューマッハー弟、6位マクラーレン・ライコネン、7位レッドブル・クリエン、8位同クルサード、9位BAR・バトン、10位ウィリアムズ・ハイドフェルドとなります。フェラーリ勢は、12位バリチェロ、13位シューマッハー兄と、全く精彩がありません。
なおBAR・佐藤はウイルス性の風邪によりドクターストップ。代わりにサードドライバーのデビッドソンが出場し、予選15位から上位を目指すこととなります。
◇決勝
路面温度が50度をはるかに超える過酷なコンディションの中、スタートが切られます。各車トラブルなく1コーナーへと入りますが、各所でサイド・バイ・サイドの攻防が見られます。こうしてルノー・アロンソがオープニングラップを制し、以下トヨタ・トゥルーリ、ルノー・フィジケラ、ウィリアムズ・ウエーバー、トヨタ・シューマッハー弟、マクラーレン・ライコネン、BAR・バトン、レッドブル・クルサードと続きます。7位まで順位を上げていたバトンでしたが、2周目、エンジントラブルでリタイヤとなります。そして全く同時に同僚デビッドソンもエンジンから炎を上げ、こちらもリタイヤとなります。
序盤から逃げるアロンソ、それに対してトゥルーリも追いかけますが、10周目には早くも6秒以上の差が開いてしまいます。逃げるアロンソと、遅れてトゥルーリ、フィジケラ、さらに差が開いて4位以下が続くという状態が1回目のピットストップまで続きます。20周目、シューマッハー弟、ウィリアムズ・ハイドフェルドらがピットインし。21周目にはアロンソ、トゥルーリが相次いでピットに入ります。その中、24周目にピットインしたライコネンでしたが、コースに復帰した直後にタイヤバーストが発生します。こうしてほぼ1周をスロー走行したライコネンはポイント圏内から脱落してしまいます。
各車ピット作業を終えた26周目、オーダーはアロンソ、トゥルーリ、フィジケラ、ウエーバー、シューマッハー弟、ハイドフェルド、マクラーレン・モントヤ、フェラーリ・バリチェロの順となります。
32周目、ペースが伸びないフィジケラにウェーバーが襲いかかります。ここではフィジケラが踏ん張りますが、ダストをひろったウエーバーは、一時ペースを落とします。この隙をシューマッハー弟がつき、最終コーナーから3コーナー出口にかけて、ウエーバー、シューマッハー弟、ハイドフェルドの三者が激しく順位を争います。抜きつ抜かれつの攻防の末、ウエーバー、ハイドフェルド、シューマッハー弟のオーダーとなりますが、各車ほぼ同じペースを保ったまま、3位フィジケラ追う展開となります。そして37周目、フィジケラに追いついたウエーバーは、最終コーナーでフィジケラに仕掛けます。ギリギリまでブレーキを遅らせ、強引にインをついたフィジケラでしたが、タイヤが限界を超えリアがスライドを始めます。そしてそのまま外側にふくらみ、ウエーバーに乗り上げる形で接触、両者リタイヤとなります。
40周目、トップのアロンソがピットイン、次いで41周目、シューマッハー弟がピットに入ります。ここで給油とともにフロントウイングの交換を行い、わずかにタイムロス。この結果、43周目にピット作業を行ったモントヤに先行されてしまいます。こうして2回目のピット作業が終了した時点での順位は、アロンソ、トゥルーリ、ハイドフェルド、モントヤ、シューマッハー弟、クルサード、フェラーリ・シューマッハー兄、レッドブル・クリエンとなります。
その後10周あまりを各車問題なく走り切り、優勝アロンソ、2位トゥルーリ、3位ハイドフェルド、4位モントヤ、5位シューマッハー弟、6位クルサード、7位シューマッハー兄、8位クリエンの順位でチェッカーとなります。
◇感想
ルノー2連勝に、トヨタ初表彰台。おめでとうトゥルーリ! そしてそして、ハイドフェルドのポディウム!!!(涙) ウエーバーよりもハイドフェルドを応援しているので、とっても嬉しい結果です。フィジケラがウエーバーを巻き込んで自爆した結果とはいえ・・・・(笑)
しかしルノーは強い。当初エンジンの耐久性に不安があるとか言われていましたが、2レースを無事に走り終え(しかも優勝ですよ)、その強さが本物であることを証明しました。一方のトヨタも、開幕のフロントローがフロックでないことを証明しました。
意外にに調子が良いレッドブル(2戦連続2台入賞)と、対照的に絶不調と言わざるを得ないフェラーリ。何はともあれ、この先のレース展開が読めない状態は、大歓迎ですネ(笑)