Round.3 バーレーングランプリ
03.Apr.2005 : バーレーン・インターナショナル・サーキット
◇予選グリッド
予選ポールは、2戦連続となるルノー・アロンソ。2位にはフェラーリ・シューマッハー兄が来ます。フェラーリは新車F2005を前倒しで投入しますが、2位のシューマッハー兄はともかく、バリチェロはギアボックスのトラブルから15位と出遅れ、加えてエンジン交換によるペナルティーで、最後尾スタートとなります。
以下3位トヨタ・トゥルーリ、4位ウィリアムズ・ハイドフェルド、5位同ウエーバー、6位トヨタ。シューマッハー弟、7位レッドブル・クリエンと続き、8位にはモントヤの骨折で代走となった、マクラーレン・デ・ラ・ロサが入ります。
なおBARはバトンが11位、佐藤が12位という結果でした。
◇決勝
フォーメーションでレッドブル・クリエンが電気系のトラブルでリタイヤとなり、19台によるスタートとなった決勝、ルノー・アロンソが好スタートを決め、トヨタ・トゥルーリもそれに続きます。しかし2位フェラーリ・シューマッハー兄も巧みなライン取りを見せ、1コーナー飛込みで一時は並びかけられたトゥルーリを抑えての走行となります。こうしてオープニングはアロンソが制し、以下シューマッハー兄、トゥルーリ、ウィリアムズ・ウエーバー、同ハイドフェルド、トヨタ・シューマッハー弟、マクラーレン・ライコネン、ルノー・フィジケラ、マクラーレン・デ・ラ・ロサ、BAR・バトンと続きます。
2周目、フィジケラに異変が生じます。エンジンからたびたび白煙が上がるようになり、速度も伸びてきません。結局数周の後、ガレージに車を納めてリタイヤとなります。11周目、今度はシューマッハー兄に異変が発生します。コーナーで減速が効かずにオーバーラン、ランオフエリアを上手く使い、コースには復帰できたものの、その後速度が上がらず、結局ガレージに戻りリタイヤ、早々に姿を消してしまいます。
その後各車順調に周回をこなし、20周あたりから1回目の給油が始まります。その給油も終わり、順位も落ち着いた25周目、ハイドフェルドのエンジンが突如ブロー、リタイヤとなります。そしてその直後の26周目、BAR・佐藤の左フロントから黒煙が上がります。ブレーキの異常加熱によるディスクの磨耗によるもので、すでに安定したブレーキングができなくなるほど。これにより佐藤もリタイヤとなります。
41周目、デ・ラ・ロサがフェラーリ・バリチェロを抜き7位へ。哀れなバリチェロはその後もペースが上がらず、43周目にはバトンに、51周目にはザウバー・マッサに、ラストの57周目にはレッドブル・クルサードにも抜かれ、ポイントを逃す結果となります。
46周目、ピットインしたバトンがエンジンをストールさせてしまいます。クラッチが切れないトラブルか、ジャッキから下ろすとエンストする症状が続きます。こうして1分以上のタイムロスとなるのですが、今度はシフトアップができず、ピットロードエンドでストップ。この日最後のリタイヤとなります。
こうして、終始レースをリードしたアロンソが砂漠のレースを制し、トゥルーリが連続2位を獲得、ライコネンが今季初表彰台となる3位に入賞しました。以下4位シューマッハー弟、5位デ・ラ・ロサ、6位ウエーバー、7位マッサ、8位クルサードの結果となります。
◇感想
今年はルノーの年なんでしょうか。強いです、ほんと。安定感があるというか、80%の力で戦っても勝てるという感じです。まあ自分としてはアロンソよりもフィジケラにがんばってもらいたいので、ツキがないフィジケラにはヤキモキしていますが・・・(笑)。
トヨタも2戦連続表彰台、しかもダブル入賞と大化けし、見るからに士気が上がっています。あるいは今年中にも、ポディウムの頂点に立つレースが来るかも知れません。それほど勢いを感じます。
次戦よりヨーロッパラウンド開幕。果たしてフェラーリ&ブリヂストンの逆襲はあるのか、今シーズンを占うレースとなりそうです。