Round.10 フランスグランプリ
03.Jul.2005 :マニ・クール・サーキット


◇予選グリッド

 予選トップはルノー・アロンソ、2位はトヨタ・トゥルーリとなります。3位はマクラーレン・ライコネンでしたが、エンジン交換により10グリッドダウンが決まっています。以下4位フェラーリ・シューマッハー兄、5位BAR・佐藤、6位フェラーリ・バリチェロ、7位ルノー・フィジケラ、8位BAR・バトン、9位マクラーレン・モントヤ、10位ザウバー・マッサという結果になります。


◇決勝

 スタートではBAR・佐藤、同バトンがやや遅れ順位を落としてしまいますが、各車混乱なく1コーナーを回り、ルノー・アロンソ、トヨタ・トゥルーリ、フェラーリ・シューマッハー兄、同・バリチェロ、佐藤、ルノー・フィジケラ、マクラーレン・モントヤ、バトン、ザウバー・マッサ、同ビルヌーブの順でコントロールラインへ帰ってきます。
 序盤はアロンソが快調に飛ばし、2位以下に1周1秒のハイペースで先行します。一方のトゥルーリは、タイムが上がらず2位以下は混戦模様となります。この状態は15周目から始まる1回目のピット作業を迎えるまで続きます。レースが動いたのは18周目、2位トゥルーリと3位シューマッハー兄が同時ピットイン、トゥルーリ12秒のストップに対し、シューマッハー兄はわずか7秒台で給油を終え、シューマッハー兄がトゥルーリを逆転します。19周目、今度はフィジケラとバトンが同時ピットイン、フィジケラの作業ミスもあり、バトンが逆転に成功します。20周目、トップのアロンソがピットイン、ミスなく作業を終えトップで周回に復帰します。23周目、アデレードヘアピンの飛び込みで、佐藤がバリチェロをパスし暫定5位へ浮上します。しかしこれもつかの間、27周目のアデレード、トゥルーリをパスする際、ブレーキングで攻めすぎてコースオフ、10位まで順位を落としてしまいます。
 28周目、ようやくライコネンがピットに入り、1回目のピット作業が完了します。この時点でのオーダーは、アロンソ、ライコネン、モントヤ、シューマッハー兄、トゥルーリ、バリチェロ、バトン、フィジケラ、佐藤、ビルヌーブとなります。
 34周目から2回目のピット作業が始まり、ほぼ完了した46周目、3位走行中のモントヤにトラブルが発生します。ギアボックス起因と思われるトラブルのため、メインストレート半ばでシューマッハー兄にパスされ、翌47周目、コース脇に車を止めリタイヤとなります。
 レース中盤から終盤にかけて、トップのアロンソを約30秒遅れでライコネンが追う展開となります。しかし55周目に2回目のピット作業を終えたライコネンは、レース終了まで走りきれるだけのガソリンを積んでいますが、トップのアロンソはあと1回の給油が必要となります。そして58周目、アロンソがピットイン、チームは7秒のショートストップでコースに送り返し、無事ライコネンの前へ。これで勝負あり。アロンソが今期5勝目をルノーの地元で達成します。2位はライコネン、3位はシューマッハー兄となります。4位は今期初ポイントのバトン、以下5位トゥルーリ、6位フィジケラ、7位トヨタ・シューマッハー弟、8位ビルヌーブ、9位バリチェロ、10位レッドブル・クルサードとなります。



◇感想

 前代未聞の不祥事アメリカグランプリから2週間。ミシュラン問題の裁定を先延ばしにしたことで、なんとか、ようやく普通のグランプリが帰ってきました。レース自体は、13位からのライコネンの追い上げで、なかなか白熱したものとなりましたが、序盤アロンソが楽して稼いだマージンにより(トゥルーリ、ごめん)、実際は楽勝でした。そのあまりの強さに、アロンソが最年少チャンピオンになる可能性が高くなった、そんな感想です。
 しかし、どうして、フィジケラにトラブルが集中するかなぁ。マシントラブルからようやく抜け出したと思ったら、今度はピット作業ミス、しかも2回も・・・・。うわ〜ん(涙)


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