Round.11 イギリスグランプリ
10.Jul.2005 :シルバーストン・サーキット
◇予選グリッド
予選は、ルノー・アロンソが2戦連続となる今期4回目のポールを獲得します。2位はマクラーレン・ライコネン。しかしライコネンは、前戦フランスに引き続き、エンジン交換のため10グリッドダウン12番手スタートとなります。予選3位には地元の期待をあつめる、BAR・バトンが入ります。以下4位マクラーレン・モントヤ、5位トヨタ・トゥルーリ、6位フェラーリ・バリチェロ、7位ルノー・フィジケラ、8位BAR・佐藤、9位トヨタ・シューマッハー弟、10位フェラーリ・シューマッハー兄となります。
◇決勝
フォーメーションラップを終え、各車スターティンググリッドに戻ってくる直前、BAR・佐藤が最終コーナー付近でストップしてしまいます。操作ミスによるエンストでしたが、佐藤の車がピットに戻されている間にシグナルが消灯し、スタートが切られます。好スタートを決めたのはマクラーレン・モントヤ、1コーナー出口でトップのルノー・アロンソに並ぶや、サイド・バイ・サイドで駆け抜け、マゴッツで抜き去ります。その直後、佐藤のマシンをピットに戻すためにセフティーカーが入ります。こうしてモントヤ、アロンソ、BAR・バトン、フェラーリ・バリチェロ、ルノー・フィジケラ、トヨタ・トゥルーリ、フェラーリ・シューマッハー兄、マクラーレン・ライコネン、トヨタ・シューマッハー弟、ザウバー・ビルヌーブのオーダーとなります。
レース再開は2周目となりますが、序盤はこのオーダーに変化はまったく起きません。モントヤ−アロンソのタイム差も1〜2秒というわずかなものとなります。
こうして膠着状態で1回目の給油を迎えます。トップ勢ではバリチェロが、17周目に給油を行い、20周目バトン、22周目モントヤ、23周目アロンソと続きます。ピットロードの出口で、アロンソとモントヤは交錯しますが、間一髪、モントヤが鼻先を押さえ、アロンソの前に出ることに成功します。26周目、ライコネンが トップ勢最後となる給油を行います。この時点でのオーダーは、モントヤ、アロンソ、フィジケラ、バトン、バリチェロ、ライコネン、シューマッハー兄、トゥルーリ、シューマッハー弟、ウィリアムズ・ウエーバーとなり、ライコネンが6位まで順位を上げることに成功します。
32周目に2回目の給油を行ったバリチェロを除き(バリチェロは46周目に3回目の給油を行います)、各チーム2回目の給油を40周あたりに設定します。42周目トゥルーリ、43周目バトン、44周目モントヤ、45周目ライコネン、46周目フィジケラ、49周目アロンソと各車給油を行います。しかしここでフィジケラが痛恨のエンスト、ライコネンに先行される結果となり、49周目を終えた際のオーダーは、モントヤ、アロンソ、ライコネン、フィジケラ、バトン、シューマッハー兄、バリチェロ、シューマッハー弟、トゥルーリ、ザウバー・マッサとなります。
終盤、トップのモントヤと2位アロンソのタイム差は1〜2秒まで縮まりますが、これ以上は近づくことがなく、チェッカーとなります。
こうしてモントヤが今季初優勝をおさめ、アロンソが2位、ライコネンが3位との結果となりました。以下4位フィジケラ、5位バトン、6位シューマッハー兄、7位バリチェロ、8位シューマッハー弟、9位トゥルーリ、10位マッサとなりました。
◇感想
ライコネン、2戦連続でエンジン交換による10グリッドダウン・・・・ここイギリスのパフォーマンスも、完全にアロンソを上回っているのに、なかなかポイント差が埋まらない。たらればはご法度ですが、この2戦のエンジントラブルがなければ、あるいはライコネンが連勝していたかも知れず、その時のポイントは、アロンソ71点(現77点)、ライコネン57点(現51点)となり、その差は14点。今の26点差よりもずっと白熱したチャンピオンシップになっていたことでしょう。
しかし、今回もフィジケラにピットで作業ミスが・・・フィジコらしいといえばらしいのですが(涙)