Round.2 マレーシアグランプリ
19.Mar.2006 : セパンF1サーキット


◇予選グリッド

 予選前2台、予選後1台、計3台がエンジン交換によるペナルティーを受けることとなった第2戦。予選ポールはルノー・フィジケラ、2位ホンダ・バトン、3位ウィリアムズ・ロズベルグ、4位フェラーリ・シューマッハー兄、5位ウィリアムズ・ウエーバー、6位マクラーレン・モントヤ、7位同ライコネン、8位ルノー・アロンソ、9位レッドブル・クリエン、10位トヨタ・シューマッハー弟となりました。しかしエンジン交換のため、シューマッハー兄が14位スタート、予選セッション中にエンジンがブローしたシューマッハー弟は、最後尾22番スタートとなってしまいます。
 なおスーパーアグリの佐藤は予選21位、井出は22位でしたが、エンジン交換したドライバーが続出したため、決勝は17番、18番スタートとなります。


◇決勝

 スタートでは、ルノー・アロンソが素晴らしいスタートを決め、8位から3位へジャンプアップして1コーナーに飛び込みます。一方マクラーレン・ライコネンは順位を6位から一つ落として7位で1コーナーへ、しかしその後の4コーナーでレッドブル・クリエンに追突されスピン、そのままリタイヤとなります。オープニングは、ルノー・フィジケラ、ホンダ・バトン、アロンソ、ウィリアムズ・ウエーバー、マクラーレン・モントヤ、BMWザウバー・ハイドフェルド、ウィリアムズ・ロズベルグ、トヨタ・トゥルーリのオーダーとなります。
 4周目、ハイドフェルドがブレーキでロックした隙をつき、ロズベルグがパス、順位を6位に上げます。しかしその2周後、ターン8でロズベルグのエンジンがブロー、リタイヤとなります。13周目、フェラーリ・シューマッハー兄がトゥルーリをパス、7位へ順位を上げます。一方ペースの上がらないトゥルーリは、15周目にBMWザウバー・ビルヌーブ、16周目にフェラーリ・マッサにパスされ、順位を失います。
 17周目、トップのフィジケラがピットイン、19周目、バトンが続きます。これで暫定トップに立ったアロンソは、なんと26周目まで給油を遅らせバトンとの差を詰めますが、渋滞に巻き込まれたこともありここでは逆転できず、フィジケラ、バトン、アロンソのオーダーは変わりませんでした。
 34周目、ホンダ・バリチェロがピットレーンの速度違反で10秒ストップのペナルティー、もう一歩のところまできていた入賞を逃します。38周目、フィジケラと、それに続いてバトンが2回目のピットストップを行います。そして43周目、満を持してピットに入ったアロンソは、2位でコースに復帰 、フィジケラと1-2体勢を築きます。
 こうしてフィジケラが、昨年開幕戦以来となる3勝目を挙げ、アロンソが2位、バトンが3位となります。4位はモントヤ、5位は1ストップで走りきったマッサが入り、以下6位シューマッハー兄、7位ビルヌーブ、8位シューマッハー弟、9位トゥルーリ、10位バリチェロの結果となります。
 スーパーアグリの佐藤は14位完走、井出は33周リタイヤとなりました。

◇感想

 やったねフィジコ! 見事なポールtoウィンでした。一方のアロンソも、見事な走りで2位。今年のルノーは、あるいは一昨年のフェラーリ並みに強いかも知れません。
 そのフェラーリ、今回シューマッハー兄は結局マッサの後ろでフィニッシュ。今までのフェラーリ&シューでは考えられない事態に・・・チームオーダーは(建前上)禁止とはいえ、昨年のシューマッハー兄であれば、強引にパスしていったようにも思えるのですが。これはフェラーリが、本気でポスト・シューマッハーを考え始めたということなのでしょうか??


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