Round.5 ヨーロッパグランプリ
07.May.2006 : ニュルブルクリンク
◇予選グリッド
スーパーアグリ・井出のスーパーラインセンスが停止されるという、ショッキングニュースで開幕したヨーロッパGP。井出の代役は、元ルノーのテストドライバーであるモンターニが勤めることとなりました。
予選では、ルノー・アロンソが今季初となるポールポジションを獲得、2位はフェラーリ・シューマッハー兄、3位は同マッサとなります。以下4位ホンダ・バリチェロ、5位マクラーレン・ライコネン、6位ホンダ・バトン、7位トヨタ・トゥルーリ、8位マクラーレン・モントヤ、9位ウィリアムズ・ウエーバー、10位BMWザウバー・ビルヌーブとなります。
なおスーパーアグリ・佐藤は21位、同モンターニは22位の結果でした。またフリー走行後にエンジン交換をしたウィリアムズ・ロズベルグは、12位からの10グリッド降格で最後尾スタートとなります。
◇決勝
スタートではルノー・アロンソ、フェラーリ・シューマッハー兄、同マッサが順位をキープした一方、ホンダ・バトンが4位に浮上、逆にホンダ・バリチェロは7位に順位を落としてしまいます。そして後方ではトヨタ・シューマッハー弟、レッドブル・クルサード、トロロッソ・リウッツィが接触、この影響でタイヤをバーストさせたリウッツィがターン10でストップ、この処理のためセフティーカーが入ります。
リスタートは3周目、その直後NGKシケインでライコネンがバトンをパス、順位を4位に上げます。また中団では、4周目にマクラーレン・モントヤがルノー・フィジケラを1コーナーでパスし、10位に順位を上げます。
17周目アロンソ、ついでマッサがピットインを行います。翌18周目、今度はシューマッハー兄がピットに入り、序盤最大の山場となります。しかしここはアロンソが順位をキープ、23周目に暫定トップのライコネンがピットに入ったことにより、アロンソ、シューマッハー兄、マッサ、ライコネンのオーダーに戻ります。
38周目、アロンソが2回目のピットイン、4位で周回に復帰します。それからシューマッハー兄の猛チャージが始まりアロンソに遅れること3周、41周目にピットインします。そしてアロンソの前、2位で周回に復帰します。44周目、ライコネンがピットに入り、これでシューマッハー兄、アロンソ、マッサ、ライコネンのオーダーに変わります。同周、6位争いを繰り広げていたバリチェロ、シューマッハー弟、フィジケラ、BMW・ビルヌーブがほぼ同時にピットイン、フィジケラとビルヌーブの順位が入れ替わります。しかし53周目、5位を周回していたモントヤがスローダウン、ついでシューマッハー弟もスローダウンし、シューマッハー兄、アロンソ、マッサ、ライコネン、バリチェロ、フィジケラ、ウィリアムズ・ロズベルグ、ビルヌーブ、トゥルーリ、BMW・ハイドフェルドのオーダーとなります。レース終盤、マッサとライコネンの差が僅差となりますが、ここはマッサが押さえきり、上記順位のまま、60周のレースを終えます。
◇感想
シューマッハー兄が2連勝し、アロンソ独走にストップがかかったグランプリでした。またコンスタントにルノー以上の速さを見せつけたフェラーリ、マシンの実力も拮抗してきたようで、これからのレースが楽しみです。あと個人的には最下位から7位入賞を決めたロズベルグ、新人らしいポカミスもありますが、速さも十分、これからが楽しみです。