Round.6 ヨーロッパグランプリ
14.May.2006 : サーキット・デ・カタルニア
◇予選グリッド
予選ポールは、母国グランプリでの初優勝に燃えるルノー・アロンソ、2位には同僚フィジケラがつけ、ルノーが1-2を決めます。一方それに対するフェラーリは、こちらもシューマッハー兄が3位、マッサが4位と、ルノーをぴったりとマークする位置につけます。以下5位ホンダ・バリチェロ、6位トヨタ・シューマッハー弟、7位同トゥルーリ、8位ホンダ・バトン、9位マクラーレン・ライコネン、10位BMWザウバー・ハイドフェルドとなります。
スーパーアグリ・佐藤は20位、モンターニは21位のスタート、また予選直前にクラッシュしたレッドブル・クルサードはノータイムで最下位となります。なおBMWザウバー・ビルヌーブが、エンジン交換により10グリッド降格、レースでは最後尾スタートとなります。
◇決勝
スタートでは大きな混乱も無く、ルノー・アロンソ、同フィジケラ、フェラーリ・シューマッハー兄、同マッサの順で1コーナーに飛び込みます。その後ろには、スーパースタートを決めたマクラーレン・ライコネンが続き、ホンダ・バリチェロ、同バトン、トヨタ・トゥルーリ、同シューマッハー弟、BMWザウバー・ハイドフェルドのオーダーとなります。
序盤は、トップのアロンソが逃げ、2位フィジケラが以下を押さえ込む展開となります。こうして毎周2位以下を0.5秒以上引き離していくアロンソは、14周目には後続との差を10秒の大台にのせ、早くも独走態勢を築き上げます。15周目、トゥルーリにシューマッハー弟が追突、チームメイト同志のこの接触により、シューマッハー弟はフロントウイングを失いピットへ。ウイング交換の後レースに復帰しますが、後方を走行中の30周目、スローダウンしピットに戻ったところでリタイヤとなります。
19周目、トップのアロンソが1回目の給油を行い、これから24周にかけて、上位陣の1回目のピット作業が行われます。この結果、シューマッハー兄とフィジケラの順位が入れ替わり、アロンソ、シューマッハー兄、フィジケラ、マッサ、ライコネン、バトン、バリチェロ、トゥルーリのオーダーとなります。
セカンドスティントにおいても、アロンソはコンスタントに速さを見せ、シューマッハー兄との差を10秒〜12秒に保ったまま周回を続けます。そして40周目、トップのアロンソが2回目の給油を行い、41周目フィジケラ、バリチェロ、43周目マッサ、44周目バトン、45周目シューマッハー兄、46周目ライコネン、51周目ハイドフェルドとピット作業を行います。しかしピット作業での順位の変動はなく、レースの行方は最終スティントのオーバーテイクに託されます。終盤、表彰台を賭け、フィジケラにマッサが迫りますが、その差は結局縮まらず、このまま66周のレースを終えます。
◇感想
アロンソ母国グランプリで初優勝! これでアロンソが、ミハエルに対し再び一歩リードした感があります。今回はフィジケラも十分速かったし、ポテンシャルはルノーの方が若干上って感じですし。
スーパーアグリの方は、井出のスパーライセンスが停止ではなく、取り消しになっちゃいました。これで年内に井出がグランプリに出場することは、実質不可能となりました。FIAがやりすぎの気が大いにしますが・・・。