Round.8 イギリスグランプリ
11.Jun.2006 : シルバーストン・サーキット
◇予選グリッド
予選ポールは、ルノー・アロンソ。これで4連続ポールと、勢いに乗っています。2位は今期初のフロントーとなるマクラーレン・ライコネン。第3戦オーストラリアグランプリ以来の表彰台を狙います。以下3位フェラーリ・シューマッハー兄、4位同マッサ、5位ルノー・フィジケラ、6位ホンダ・バリチェロ、7位トヨタ・シューマッハー弟、8位マクラーレン・モントヤ、9位ザウバー・ハイドフェルド、10位同ビルヌーブとなります。
ホンダ・バトンは車検チェックに引っかかり2回目の出走ができず、無念の19位スタート、スーパーアグリ・佐藤は20位、トヨタ・トゥルーリは第1ピリオドでのエンジンブローにより、最後尾スタートとなります。
◇決勝
スタートではルノー・アロンソ、マクラーレン・ライコネン、フェラーリ・シューマッハー兄。同マッサ、ルノー・フィジケラと、順調に1コーナーに飛び込んでいきます。6位には9位からのジャンプアップで、ザウバー・ハイドフェルドが、ついでホンダ・バリチェロ、マクラーレン・モントヤが1つずつ順位を落として続きます。しかし後方ではトヨタ・シューマッハー弟と、ウィリアムズ・ウエーバーが接触、両者リタイヤとなり、この事故処理のためセフティーカーが入ります。
リスタートは3周目、上位の順位に変動は起きず、トップアロンソをライコネン、シューマッハー兄が追う展開となります。スタートでのダッシュと、セフティーカーが抜けた後の快走で、最後尾から12位まで順位を上げていたホンダ・バトンでしたが、9周目突如エンジンがブロー、母国グランプリで残念なリタイヤとなります。
17周目、トヨタ・トゥルーリがピットインし、各車1回目のピット作業が始まります。18周目シューマッハー兄、19周目ライコネンとマッサ、20周目モントヤ、21周目フィジケラ、22周目アロンソと各車順調にピット作業を終えます。上位で最後のピット作業となったのはハイドフェルドで、25周目のピットとなります。しかしここでトラブル。通常10秒前後のピット作業に15秒もかかってしまい、大きく後退してしまいます。1回目のピット作業を終えて、アロンソ、ライコネン、シューマッハー兄、フィジケラ、マッサ、モントヤ、ハイドフェルド、ウィリアムズ・ロズベルグ、ザウバー・ビルヌーブ、バリチェロのオーダーとなります。
ピット前はトップアロンソから3位シューマッハー兄までのタイム差は、約5秒でしたが、ピット後のタイム差は10秒以上となり、アロンソが逃げ始めます。一方シューマッハー兄は、ライコネンの1.5秒後方につけ、オーバーテイクの機会をうかがいます。しかしコース上ではオーバーテイクの機会が訪れることなく、2回目のピット作業を迎えます。
41周目にシューマッハー兄、42周目にライコネンがピット作業を行い、43周目アロンソ、45周目フィジケラと続きます。この結果、トップアロンソは変わりませんでしたが、2位にシューマッハー兄が浮上、3位ライコネン、以下フィジケラ、マッサ、モントヤ、ハイドフェルド、ビルヌーブ、ロズベルグ、バリチェロとなります。
結局最後までこの順位は変わることなく、アロンソが3戦連続のポール・トゥ・ウィンを飾り、60周のレースを終えました。
◇感想
うーん、アロンソ速いです。他の追随を許さない速さというか。自分が応援しているフィジケラが、単なるセカンド・ドライバーになっているのが悲しい。
しかしトヨタとホンダはばたついてますね。ラルフのアクシデントは仕方ないとしても、バリチェロ、トゥルーリが、10位争いとは・・・。ほんとは3位争いとかしているべきなんですけどね・・・。反面ザウバーの躍進が目立ちました。ハイドフェルド、ビルヌーブのダブル入賞。現時点での力関係では、ほぼ望みうる最高のポジションではないでしょうか。そして次戦カナダはビルヌーブの母国グランプリ。更なる活躍を期待しています。(ハイドフェルドも好きなのです)