Round.5 モナコグランプリ
20.May.2007 : サーキット・デ・モナコ


◇予選グリッド

 予選ポールは、今期初ポールとなるマクラーレン・アロンソ、2位には同僚ハミルトンがつけ、今期初のフロントロー独占を、マクラーレンが成し遂げます。3位はフェラーリ・マッサ。しかし同僚ライコネンは、予選第2ピリオドでカードレールに接触、左フロントサスを破損したため15位に沈みます。4位は今期最高となるルノー・フィジケラ、以下5位ウィリアムズ・ロズベルグ、6位レッドブル・ウエーバー、7位BMWザウバー・ハイドフェルド、8位同クビカ、9位ホンダ・バリチェロ、10位同バトンとなります。
 なおトヨタ勢はトゥルーリの14位が最高位、スーパーアグリはデビッドソンが17位、佐藤が21位でした。


◇決勝

 スタートでは大きな混乱もなく、各車1コーナーを立ち上がって行きます。そしてオープニングラップは、マクラーレン・アロンソ、同ハミルトン、フェラーリ・マッサ、ルノー・フィジケラ、BMWザウバー・ハイドフェルド、ウィリアムズ・ロズベルグ、ホンダ・バリチェロ、レッドブル・ウエーバー、BMWザウバー・クビカ、ウィリアムズ・ブルツのオーダーとなります。
 2周目、予選12位と好調を見せたトロロッソ・リウッツィが、早くもガードレールの餌食となり、リタイヤしてしまいます。しかしここからレースは早くも膠着状態となり、1回目のピット作業を迎えるまで、順位に変動がほとんどない状態となります。
 26周目、トップのアロンソが、上位集団では真っ先にピットに入ります。それにタイミングを合わせ、マッサもピット作業を行います。28周目にはハミルトンがピットに入り、アロンソ、ハミルトン、マッサ、ハイドフェルド、フィジケラ、ホンダ・バリチェロ、クビカ、ブルツ、ホンダ・バトン、フェラーリ・ライコネンのオーダーとなります。
 37周目あたりから、1ストップ作戦のチームが給油に向かいます。しかしこの時点で、マクラーレン勢と3位マッサのタイム差は30秒となっており、優勝争いはマクラーレンの2台にしぼられます。48周目、フェラーリ・ライコネンが1回目のピット作業を行い、12位で周回に復帰します。一方、トップを走るアロンソは、51周目に2回目のピット作業を行い、53周目にはハミルトンもピット作業を終えます。55周目にはマッサとフィジケラが相次いでピット作業を行います。しかしこのあたりから、ペースの上がらないアロンソに、ハミルトンが一気に追いついてきます。57周目には1.5秒だった差が、58周目には0.8秒にまで狭まります。その後数周に渡り、1秒前後での周回が続きます。しかし最初にミスをしたのはハミルトンでした。63周目、プールサイドシケインの出口で挙動を乱し、立て直した時にはアロンソとの差は1.7秒に広がり、その後じわりじわりとタイム差が広がり始めます。この間、8位を走行してしたホンダ・バリチェロが61周目に、同バトンが62周目に2回目のピット作業に向かい、こうしてライコネンが8位に浮上します。
 これが最後の順位変動となり、チェッカー。昨年に続き、アロンソがモナコ二連覇を達成し、ハミルトンが堂々の2位、精彩を欠くも、そつなく走りきったマッサが3位という表彰台になりました。以下4位フィジケラ、5位クビカ、6位ハイドフェルド、7位ブルツ、8位ライコネン、9位トロロッソ・スピード、10位バリチェロの結果となりました。
 

◇感想

 わ〜い、フィジコが久しぶりの4位だー。
 それ以外はもう、マクラーレンの速さだけが目立ったレースでした。モナコで速いと言うことは、メカニカルグリップが良いと言うことであり、すなわちマシンバランスが良いと言うことになります。もっともマッサは、モナコを不得手としているドライバーなので、3位入賞は十分なリザルトと言えるかも知れません。
 次回は北米ラウンド第一戦・カナダ。ここはアロンソ、ライコネンとも得意としているサーキットなので、どちらが勝つか、ここに注目です。
 あと密かにフィジケラも、ここは大得意のサーキットなので、こちらも楽しみです。なにせ過去、完走できればポイントをゲットしている勝負強さですから!!



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