Round.2 マレーシアグランプリ
23.Mar.2008 : セパン・F1・サーキット


◇予選グリッド

 予選トップはフェラーリ・マッサ、ライコネンも2位につけ、フェラーリがフロントローを独占します。3位はマクラーレン・コバライネン。またハミルトンが4位につけ、マクラーレンがセカンドローを独占します。以下5位トヨタ・トゥルーリ、6位BMWザウバー・クビカ、7位同ハイドフェルド、8位レッドブル・ウェーバー、9位ルノー・アロンソ、10位トヨタ・グロックとなります。
 しかし予選後、マクラーレンの2台が、ハイドフェルドの進路を妨害したとの裁定が下り、5グリッド降格の8位、9位スタートとなります。
 なおウィリアムズ・中嶋は18位、スーパーアグリ・佐藤は20位の結果でした。ただし中嶋は、前戦クビカとの接触によるペナルティーにより、最後尾スタートとなります。


◇決勝

 スタートでは、フェラーリ・マッサ、同ライコネンが順調なダッシュを決めますが、3番手のトヨタ・トゥルーリは、1コーナー手前でBMW・ザウバーのハイドフェルドに追いつかれてしまい、サイドバイサイド状態に。その間をついて、BMW・ザウバーのクビカが、トゥルーリとハイドフェルドをまとめてパスして行きます。なお3コーナーでは、6位までジャンプアップしていたマクラーレン・ハミルトンがトゥルーリをパスしていきます。この結果オープニングラップは、マッサ、ライコネン、クビカ、レッドブル・ウエーバー、ハミルトン、トゥルーリ、マクラーレン・コバライネン、レッドブル・クルーサド、ルノー・アロンソ、ハイドフェルドのオーダーとなります。
 4周目、クルサードがダートにタイヤをおとし、バックストレートでの加速が鈍ります。そこをアウトからアロンソ、インからハイドフェルドが突きます。3者サイド・バイ・サイドで最終コーナーに突入し、クルサードはマシンをアウトにふり、かろうじてアロンソをブロックします。しかし、その間にハイドフェルドが先行、ここで順位はハイドフェルド、クルサード、アロンソとなります。しかしアロンソも黙ってはいません。続くメインストレートで再びクルサードの横にならび、1コーナーでパスします。その後も2,3コーナーと続けてマシンが横並びになりますが、ここはアロンソが押さえきります。
 16周目、ウエーバーがピットに入り、各車1回目のピット作業が始まります。17周目、トップのマッサがピットイン、翌18周目にライコネンがピットに入ります。そしてマッサの前で周回に復帰することに成功します。19周目、ハミルトンがピットに入ります。しかしここで右フロントタイヤが外れないトラブル!これにより20秒近いストップを強いられたハミルトンは、表彰台圏内から脱落します。1回目のピット作業が落ち着いた25周目、ライコネン、マッサ、クビカ、コバライネン、トゥルーリ、ウエーバー、ハミルトン、ハイドフェルド、アロンソ、クルサードのオーダーとなります。
 30周目、こともあろうに2位を走行していたマッサが、8コーナーで単独スピン、グラベルにつかまりそこでリタイヤとなります。これにより順位は、ライコネン、クビカ、コバライネン、トゥルーリ、ウエーバー、ハミルトン、ハイドフェルド、アロンソ、クルサード、ホンダ・バトンとなります。
 レースは上記オーダーのまま終盤まで進みます。レース終盤の47周目、トゥルーリとハミルトンの差が5秒を切るまで縮まり、53周目には2秒を、55周目には1秒を切るところまで迫ります。しかしトゥルーリは、最後までハミルトンを押さえきりチェッカー。こうしてライコネンが優勝、2位はクビカ、3位はコバライネンが獲得します。以下4位トゥルーリ、5位ハミルトン、7位ハイドフェルド、8位アロンソ、9位クルサード、10位バトンの結果となります。なおスーパーアグリ・佐藤は16位、ウィリアムズ・中嶋は17位の結果でした。


◇感想

 バリチェロ、またペナルティー。今度はピットレーンのスピードオーバー・・・。上記レビューには書いていませんが、46周目に入っています。まあ今回は、終始トップ10圏外だったからあんまり関係ないけど、どうもこういうポカによる取りこぼしが多いよなぁ。
 ホンダさん、もう少しがんばろうよ。
 あとマッサも。取れるポイントを、みすみす逃すのはいただけない。昨シーズンも、それでタイトル争いから脱落しているしなぁ(アメリカGPの失格等)。予選では速いのだから、しっかりしてくれよ。
 とまあいきなりブラジル人二人に対する愚痴になってしまいましたが、好きなドライバーがミスで自滅するのって、辛いです、はい。



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