Round.3 バーレーングランプリ
06.Apr.2008 : バーレーン・インターナショナル・サーキット


◇予選グリッド

 予選トップは自身初の、そしてチーム初のポールを獲得したBMWザウバー・クビカ。2位には僅差でフェラーリ・マッサがつけ、3位マクラーレン・ハミルトン、4位フェラーリ・ライコネン、5位マクラーレン・コバライネン、6位BMWザウバー・ハイドフェルドと続き、BMWザウバーが2強に食い込む力を付けていることを印象づける結果となりました。
 以下7位トヨタ・トゥルーリ、8位ウィリアムズ・ロズベルグ、9位ホンダ・バトン、10位ルノー・アロンソとなります。なおウィリアムズ・中嶋は16位、スーパアグリ・佐藤は、アタック中にスピンを喫し最下位22位となりました。


◇決勝

 スタートでは、フェラーリ・マッサが素晴らしいダッシュを見せ、やや出遅れたBMWザウバー・クビカをパス、1コーナーを制します。クビカ以上に悲惨だったのはマクラーレン・ハミルトン。完全にスタートに失敗し、一気に10位までドロップダウンしてしまいます。2コーナーでは4位のマクラーレン・コバライネンが、3位のフェラーリ・ライコネンを一瞬抜きますが、続くコーナーでライコネンが再び抜き返し、順位はキープ。こうしてオープニングは、マッサ、クビカ、ライコネン、コバライネン、トヨタ・トゥルーリ、BMWザウバー・ハイドフェルド、ウィリアムズ・ロズベルグ、ルノー・アロンソ、ハミルトン、レッドブル・ウェーバーとなります。
 2周目、ハミルトンがアロンソに追突、これでフロントウイングを失ったハミルトンはピットに戻ることとなります。3周目、ライコネンがクビカに対し、1コーナーアウトから仕掛けます。そのままサイド・バイ・サイドとなり2コーナーへ。ここでインを取ったライコネンが、クビカをパス、マッサ、ライコネンによるフェラーリ1-2体勢となります。また4周目にはハイドフェルドがコバライネンをパスし、BMWザウバーも3-4体勢となります。
 その後レースは落ち着きを見せ、これは17周目のクビカのピットインまで続きます。次いで20周目にライコネン、21周目にマッサ、続いてハイドフェルドと給油を行い、ピット作業が落ち着いた24周目、マッサ、ライコネン、クビカ、ハイドフェルド、コバライネン、トゥルーリ、ウェーバー、ロズベルグ、トヨタ・グロック、アロンソのオーダーとなります。
 その後レースは再び膠着し、これは38周目から始まった、上位陣2回目のピットストップでも変わりませんでした。こうしてスタートでのシャッフル以外大きな順位変動はなく、マッサが今期初優勝を飾り、2位ライコネン、3位クビカ、以下4位ハイドフェルド、5位コバライネン、6位トゥルーリ、7位ウェーバー、8位ロズベルグ、9位グロック、10位アロンソの結果で、57周のレースは終わります。
 なおウィリアムズ・中嶋は、唯一1ストップ作戦を取ったものの14位に沈み、スーパーアグリ・佐藤も17位の結果でした。

◇感想

 マッサ、キタ----(゚∀゚)------!!
 ほんとこの人は、得意のコースでは滅法速い。ポカも多いけど、こういう見ていてハラハラするドライバー(笑)は好きです。
 さて3戦終わったところでポイントチャートを見てみると、なんか凄いことになっています。
 コンストラクターズはBMWザウバーが、1ポイントだけとはいえフェラリーを抑えトップに、ドライバーズはライコネンのトップはともかく、2位は3ポイント差でハイドフェルドが!!
 ザウバー開花の年なんでしょうか(笑)
 次戦からヨーロッパラウンド。ここから真価が問われます。ザウバーもマクラーレンも、そしてフェラーリも。折り返しのカナダまで、この接戦が続けば、ザウバーは本物といえそうです。



[ Back ]