Round.4 バーレーングランプリ
26.Apr.2009 : バーレーン・インターナショナル・サーキット
周回数 : 57周
◇予選グリッド
予選ポールはトヨタ・トゥルーリ、2位には同グロックが入り、トヨタがフロントローを独占します。3位レッドブル・ベッテル、4位ブラウンGP・バトンと続き、5位にはマクラーレン・ハミルトンが入り、復活の兆しを見せます。以下6位ブラウンGP・バリチェロ、7位ルノー・アロンソ、8位フェラーリ・マッサ、9位ウィリアムズ・ロズベルグ、10位フェラーリ・ライコネンとなります。
なおウィリアムズ・中嶋は12位でした。また16位フォースインディア・スーティルは走行妨害のため、5グリッド降格のペナルティーを受けています。
◇決勝
スタートでは、トヨタ・トゥルーリは若干出遅れ、同グロックが先行することとなります。一方マクラーレン・ハミルトンがKERSを利用した加速で一気に3位に順位を上げます。ハミルトンは、この余勢を駆り、4コーナーでトゥルーリを一度はオーバーテイクします。しかしトゥルーリも踏ん張り、7コーナーで2位を奪い返すことに成功します。この結果オープニングラップは、グロック、トゥルーリ、ハミルトン、ブラウンGP・バトン、レッドブル・ベッテル、ブラウンGP・バリチェロ、フェラーリ・ライコネン、ルノー・アロンソ、フェラーリ・マッサ、ウィリアムズ・ロズベルグのオーダーとなります。
2周目の1コーナー、バトンがハミルトンをオーバーテイク、これでバトンが3位に上がります。
12周目、早くもトップのグロックがピットインし、翌13周目、トゥルーリも続きます。ここでトヨタが選んだタイヤはミディアム。これがレースの綾となります。トゥルーリはアウトラップから後続アロンソに詰め寄られ、14周目の7コーナーでアロンソに先行されてしまいます。またグロックも、21周目にバリチェロにオーバーテイクされ、表彰台圏内から脱落してしまいます。この間バトンが16周目、ベッテルが20周目、ライコネンが22周目にピットインを行いますが、全車スーパーソフトをチョイスし、ミディアムをチョイスしたのはトヨタ勢のみという結果となります。なおこの時点でのオーダーは、バトン、トゥルーリ、ベッテル、ハミルトン、バリチェロ、グロック、ライコネン、アロンソ、ロズベルグ、フォースインディア・フィジケラとなります。
ここからしばらく、バトンが逃げ、トゥルーリが置いていかれる状態となり、しかもトゥルーリはベッテルに詰め寄られ、タイヤチョイスが完全に裏目に出る結果となります。
38周目、トップのバトンをはじめ、トゥルーリ、ハミルトン、アロンソらが、一斉にピットインを行い、また41周目にベッテルがピットインを行います。ここでベッテルがトゥルーリをかわし2位へ浮上します。また45周目、ライコネンのピットアウトの際、グロックとサイド・バイ・サイドとなりますが、ライコネンが前を奪います。47周目マッサ、48周目バリチェロとピットインし、この結果、バトン、ベッテル、トゥルーリ、ハミルトン、バリチェロ、ライコネン、グロック、アロンソ、ロズベルグ、ルノー・ピケのオーダーとなります。
レースはこの後10周にわたり、順位変動がなく終了、バトンの3勝目で幕を閉じます。なお中嶋は48周目に油圧トラブルでガレージに戻り、このレース唯一のリタイヤとなります。
◇感想
トヨタ初優勝なるか!? レースの最大の見どころは1コーナーでした。ここでトヨタ勢に次ぐ3位を手にしたバトンが、早すぎる相手のピットイン、およびタイヤ選択の失敗につけ込む形でトップを奪い、悠々の3勝目を挙げた、そんなレースでした。
一方、ハミルトンが表彰台にあと一歩の4位に入ったマクラーレン、ライコネンが6位入賞を果たしたフェラーリ、ヨーロッパラウンドに向けて、旧2強の復活が楽しみな結果となりました。