Round.3 マレーシアグランプリ
04.Apr.2010 : セパン・インターナショナル・サーキット
周回数 : 56周


◇予選

 ウエットコンディションの予選、各車レインタイヤを履いてアタックする中、インターミディエイトでアタックした、レッドブル・ウェバーがポールを奪います。以下2位メルセデス・ロズベルグ、3位レッドブル・ベッテル、4位フォースインディア・スーティル、5位ウィリアムズ・ヒュルケンベルク、6位ルノー・クビカ、7位ウィリアムズ・バリチェロ、8位メルセデス・シューマッハー、9位ザウバー・小林、10位フォースインディア・リウッツィとなります。
 一方雨に足元をすくわれたのがフェラーリとマクラーレン。マクラーレン・バトンは17位、同ハミルトンは20位、フェラーリ・アロンソが19位、同マッサが21位と大きく下位に沈みます。



◇決勝

 エンジントラブルでグリッドにつくことができなかったザウバー・デ・ラ・ロサを除く23台による決勝、スタートではレッドブル・ベッテルが一気にメルセデス・ロズベルグを攻略、1コーナーでの飛び込みで、同僚ウェバーに並びます。そして1コーナー、2コーナーとインを突き、ウェバーの前を抑えたベッテルがトップに立ちます。一方後方では、ウィリアムズ・バリチェロがスタートに失敗、後続がバリチェロを避ける間に、少なからぬ順位変動が発生します。
 こうしてオープニングラップはベッテルが獲り、以下ウェバー、ロズベルグ、ルノー・クビカ、フォースインディア・スーティル、メルセデス・シューマッハー、フォースインディア・リウッツィ、ウィリアムズ・ヒュルケンベルグ、ルノー・ペトロフ、ザウバー・小林のトップ10となります。また後方からのスタートを強いられたマクラーレン勢は、ハミルトンが13位に、バトンが15位に、同じく後方からの追い上げとなるフェラーリ勢は、マッサが14位、アロンソが16位とそれぞれ順位を上げます。
 2周目、ハミルトンがトロロッソ・ブエミをパス、12位に順位を上げます。直後バトンもマッサに仕掛けますがオーバーテイクには至らず、しかも隙をついて横に並んだアロンソに先行されてしまいます。しかしバトンも負けてはおらず、9周目に再びアロンソの前に出ることに成功します。こうしてこの勝負は、10周目にバトンがピットに入ったことで小休止となります。
 一方ハミルトンは3周目にはトロロッソ・アルグエルスアリ、4周目にはザウバー・小林、5周目にはペトロフをオーバーテイクします。なおペトロフは新人とは思えない見事な走りで、いったんはハミルトンを抜き返しますが、結局8周目に順位を譲ります。
 9周目、小林がエンジンブローでストップ、続く10周目にはシューマッハーがスローダウン、ホイールナットが抜けるというトラブルでリタイヤとなります。また12周目にはリウッツィもスローダウン、ピットに戻りリタイヤとなります。
 その後20周目から30周目にかけて、各車ピット作業を行います。一番最後までタイヤ交換を引き延ばしたのはアロンソで、37周目にピット作業を行います。この結果、ベッテル、ウェバー、ロズベルグ、クビカ、スーティル、ハミルトン、バトン、マッサ、アロンソ、アルグエルスアリのオーダーとなります。44周目の1コーナー、マッサがバトンを捉えオーバーテイク、次いでアロンソも、46周目にバトンに仕掛けます。1コーナーアウトから仕掛けたアロンソは、いったんはバトンも前に出ますが、ここはバトンが踏ん張り、クロスラインで再び前へ。10周目以来のバトルが再開します。タイヤの摩耗が激しいバトンでしたが、一方のアロンソはギアボックスにトラブルを抱えており、容易に抜くことができません。こうして10周にわたり攻防が続きます。55周目、アロンソがバトンにしかけ、一度は前に出ることに成功します。しかし直後、アロンソのエンジンがブローしリタイヤ。こうして序盤からの攻防は、レース最終盤に決着をみます。
 結局レースは、1周目からトップを守ったベッテルが制し、2位ウェバー、3位ロズベルグのポディウムとなります。以下4位クビカ、5位スーティル、6位ハミルトン、7位マッサ、8位バトン、9位アルグエルスアリ、10位ヒュルケンベルグの結果となります。



◇感想

 ようやくベッテルが勝てましたね。というか、やっぱりレッドブルは速い。トラブルさえなければ難なく1-2ですからね・・・。やはり今年のチャンピオン候補筆頭はベッテルかしら。
 さて後方に目を移してみると、ヒュルケンベルグがF1参戦3戦目にして初ポイントゲット! そしてアルグエルスアリも初ポイントですね。それからついにグラッシが完走して、ヴァージンレーシングがレースディスタンスを走りきりました。まとめておめでとう。


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