Round.7 カナダグランプリ
12.Jun.2011 : サーキット・ジル・ビルヌーブ
周回数 : 70周
◇予選
予選トップはレッドブル・ベッテルが奪い、2戦連続、今期6度目となるポールとなります。2位は今期初のフロントローとなったフェラーリ・アロンソ、3位には同僚マッサと続き、フェラーリの復調が見られる結果となります。以下4位レッドブル・ウェバー、5位マクラーレン・ハミルトン、6位メルセデス・ロズベルグ、7位マクラーレン・バトン、8位メルセデス・シューマッハー、9位ルノー・ハイドフェルド、10位同ペトロフとなります。
なおザウバー・小林は13位、同僚ペレスの欠場により、急遽代役となったデ・ラ・ロサは17位でした。
◇決勝
今季初のフルウエットのコースコンディションにより、セフティーカー先導でレースが始まります。レース開始は5周目、トップのレッドブル・ベッテルの後ろには、ぴたりとフェラーリ・アロンソが入り、あわよくば1コーナーでトップを奪う姿勢でしたが、ここはベッテルがキープ、一方後方では、レッドブル・ウェバーとマクラーレン・ハミルトンが接触、ウェバーはハーフスピンに陥り、大きく順位を下げてしまいます。また7コーナーではマクラーレン・バトンがミス、大きくふくらんだところをメルセデス・シューマッハーにかわされてしまいます。こうして波乱の幕開けは、ベッテル、アロンソ、フェラーリ・マッサ、メルセデス・ロズベルグ、シューマッハー、ハミルトン、バトン、フォースインディア・ディ・レスタ、ルノー・ハイドフェルド、ザウバー・小林となります。
6周目、ハミルトンがシューマッハーに仕掛けますが、路面に足をとられてオーバーラン、バトンに先行を許してしまいます。そして8周目、メインストレートでバトンのスリップに入ったハミルトンは、アウトから抜きにかかります。しかし雨で視界が劣悪だったことが災いし、バトンにハミルトンは見えていませんでした。そのためバトンもレコードラインを守り、アウト側に車を振ってしまいます。こうして逃げ場を失ったハミルトンはウォールにヒット、ピットに戻ろうとしますが、コース途中で力尽きリタイヤとなります。バトンもマシンチェックのためピットに戻り、タイヤをインターミディエイトに履き替え、コースに戻ります。なおハミルトン車の処理のため、12周目までセフティーカーが入ります。
13周目のリスタート時、順位はベッテル、アロンソ、マッサ、ロズベルグ、シューマッハー、小林、ハイドフェルド、ペトロフ、ウェバー、ディ・レスタとなります。そして14周目、セフティーカー先導時の速度超過により、バトンにピットスルー・ペナルティーが課せられ、これによりバトンは15位まで順位を落としてしまいます。一方同じく序盤で順位を落としていたウェバーは、15周目にペトロフ、17周目にハイドフェルドと立て続けにパスし、アロンソ、ロズベルグ等のピットインもあって、18周目には4位にまで順位を回復します。
ところが20周目になると雨が再び強くなり、再びセフティーカー先導で周回を続けることとなります。この時点でのオーダーは、ベッテル、小林、マッサ、ハイドフェルド、ペトロフ、ディ・レスタ、ウェバー、アロンソ、デ・ラ・ロサ、バトンとなります。しかし雨足は一向に収まらず、25周目に赤旗中断となります。
地上波放送はここで終わってしまったので、レビューは終わりになります。
なおその後の展開は、2時間余りの中断の後レースが再開され、レース終盤まで小林が2位を堅守します。しかし乾いていく路面コンディションではマシンの差が大きく開いてしまい、最終的には7位まで後退してしまいます。そしてトップ争いは最終周に、劇的な幕切れを迎えます。トップのベッテルが、濡れた路面に足をすくわれハーフスピンを喫し、その間にバトンがトップに立つのです。こうして最終周にベッテルを逆転したバトンが、今期初優勝を遂げます。
結果は、1位バトン、2位ベッテル、3位ウェバー、4位シューマッハー、5位ペトロフ、6位マッサ、7位小林、8位トロロッソ・アルグエルスアリ、9位ウィリアムズ・バリチェロ、10位トロロッソ・ブエミとなります。
◇感想
序盤しかみれなかったので、あまり書くこともないのですが、雨がからむとどうしてバトンが勝つのでしょうか(笑)。これで昨年の2勝と、今期の1勝、すべて雨がらみです。雨がらみというと、小林の2位走行には正直びっくりしました。うーん、最後まで見せて欲しかったぞTV放送(笑)