Round.13 イタリアグランプリ
11.Sep.2011 : アウトードロモ・ナツィオーレ・ディ・モンツァ
周回数 : 53周


◇予選

 予選トップは今期10回目となるレッドブル・ベッテル、2位にはマクラーレン・ハミルトンが入ります。以下3位同バトン、4位フェラーリ・アロンソ、5位レッドブル・ウェバー、6位フェラーリ・マッサ、7位ルノー・ペトロフ、8位メルセデス・シューマッハー、9位同ロズベルグ、10位ルノー・セナとなります。
 またザウバー・小林は、17位からのスタートとなります。


◇決勝

 スタートでは、フェラーリ・アロンソがロケットスタートを見せ、レッドブル・ベッテルのイン側からマクラーレン・ハミルトンが、さらにそのイン側からアロンソが並び、スリーワイドの体勢で1コーナーへ向かいます。そしてインを制したアロンソが、トップで1コーナーを立ち上がります。一方後方では、恒例行事とも言える、多重クラッシュが発生します。好スタートを見せたHRTリウッツィでしたが、1コーナー手前で芝にタイヤを落としてしまい、制御を失います。そしてそのまま減速することなく、1〜2コーナーを通過中の中団グループに突っ込んだのです。これにメルセデス・ロズベルグ、ウィリアムズ・バリチェロ、ルノー・ペトロフ等が巻き込まれ、ロズベルグとペトロフ、そして事故原因のリウッツィがリタイヤとなります。
 この事故によりセフティーカーが入り、レースが再開されたのは4周目、この時点でのオーダーは、アロンソ、ベッテル、ハミルトン、メルセデス・シューマッハー、フェラーリ・マッサ、マクラーレン・バトン、レッドブル・ウェバー、フォースインディア・ディ・レスタ、ウィリアムズ・マルドナド、ザウバー・ペレスとなります。ただしレース再開直後の1コーナーにおいて、ウェバーがバトンを、シューマッハーがハミルトンを攻略し、それぞれ順位を上げています。また5周目のロッジアで、ベッテルがアロンソをパス、ベッテルがトップに立ちます。
 一方バトンを攻略したウェバーでしたが、その後は精細を欠き、5周目に1コーナーでマッサに追突し、最後は5周目のパラボリカでクラッシュしてレースを終えます。これによりオーダーは、ベッテル、アロンソ、シューマッハー、ハミルトン、バトン、マルドナド、ペレス、マッサ、ディ・レスタ、トロロッソ・アルグエルスアリとなります。
 レース再開直後にシューマッハーに抜かれたハミルトンでしたが、シューマッハーに追走し、オーバーテイクの機会をうかがいます。しかしストレート速度が速いメルセデスのマシン特性に加え、ややきつめとも言えるシューマッハーのブロックにより、なかなか前に出ることができません。最大のチャンスは13周目でしたが、1コーナーで一度はシューマッハーを抜いたもの、続くロッジアで再び先行を許すという、厳しいレースが続きます。そして16周目のロッジアでタイヤを芝に落とし加速が鈍ったところを、バトンに難なく抜かれてしまいます。一方のバトンは、ハミルトンを抜いた余勢を駆って、アスカリのアウトからシューマッハーを一撃で攻略、3位に順位を上げます。
 バトンに抜かれたシューマッハーは、翌17周目にピットイン、ここから上位陣の1回目のピット作業が始まります。上位のピット作業が終わったのは22周目、この時点でのオーダーは、ベッテル、アロンソ、バトン、シューマッハー、ハミルトン、マッサ、ペレス、ディ・レスタ、アルグエルスアリ、トロロッソ・ブエミとなります。
 27周目、アスカリの飛び込みで、ようやくハミルトンがシューマッハーをパス、4位に順位を上げます。また33周目、ペレスがギヤボックスのトラブルで、リタイヤとなります。34周目から37周目にかけて、上位陣の2回目のピット作業が始まります。この間の36周目、バトンがアロンソをロッジアでパスし、2位に順位を上げます。
 こうしてベッテルが、今期8勝目を上げ、2位はバトン、3位はレース終盤のハミルトンとの接戦を守りきったアロンソが入ります。以下4位ハミルトン、5位シューマッハー、6位マッサ、7位アルグエルスアリ、8位ディ・レスタと続き、9位は初入賞となるセナ、10位はブエミという結果になります。なおザウバー・小林は、24周目にギアボックスのトラブルで、リタイヤとなりました。




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