Round.18 アブダビグランプリ
13.Nov.2011 : ヤス・マリーナ・サーキット
周回数 : 55周


◇予選

 予選トップはレッドブル・ベッテルが、今期14回目となるポールを獲得します。これでマンセル(ウィリアムズ)が1992年に打ち立てた、年間最多ポールポジション記録に並ぶこととなりました。以下2位マクラーレン・ハミルトン、3位同バトン、4位レッドブル・ウェバー、5位フェラーリ・アロンソ、6位同マッサ、7位メルセデス・ロズベルグ、8位同シューマッハー、9位フォースインディア・スーティル、10位同ディ・レスタとなります。
 なおザウバー・小林は、16位となります。


◇決勝

 スタートでは、レッドブル・ベッテルが順当に滑り出し、マクラーレン・ハミルトン、同バトンが続きます。またフェラーリ・アロンソが、1コーナーでレッドブル・ウェバーをかわし、4位に順位を上げます。しかしここでベッテルにトラブルが発生します。2コーナー飛び込みで右リヤタイヤが突然バースト、単独スピンを喫ししてしまいます。そしてピットにたどり着いたところでリタイヤとなります。
 こうして波乱のオープニングラップは、ハミルトン、アロンソ、バトン、ウェバー、フェラーリ・マッサ、メルセデス・ロズベルグ、同シューマッハー、フォースインディア・スーティル、ザウバー・ペレス、フォースインディア・ディ・レスタのオーダーとなります。序盤は、バトンとウェバーのバトルが見所となります。まずは4周目、1本目のバックストレートでウェバーがバトンを攻略します。しかし続く2本目バックストレートで、今度はバトンがウェバーを抜き返し、順位を元に戻します。同様の攻防は15周目にも見られ、激しい4位争いを演じます。しかしその決着は、あっけなくつきます。18周目、ウェバーがピットに入った際、右リアタイヤの交換に手間取り、大きくタイムをロス、マッサの後ろ6位で周回に復帰することとなります。ここで一気にマッサを攻略し、バトンを追いたいウェバーでしたが、なかなかマッサを抜くことができません。30周目には1本目のバックストレートで前に出るも、2本目のバックストレートで再びマッサに抜き返される等、20周近くにわたり抑え込まれてしまいます。36周目、この膠着状況を打破すべく、ウェバーがピットに入ります。ここでウェバーが選んだのはソフト。他チームがハードを選ぶなか、3回ピット作戦で表彰台を伺うギャンブルに出ます。その甲斐あってか、42周目にはバトンを攻略、また48周目のマッサのピットインにより3位まで順位を上げます。しかし4位バトンとのタイム差は思うように広がらず、ファイナルラップでのタイヤ交換により、ウェバーはバトンに逆転を許してしまいます。
 こうしてハミルトンが今期3勝目を上げ、アロンソが2位、バトンが3位となります。以下4位ウェバー、5位マッサ、6位ロズベルグ、7位シューマッハー、8位スーティル、9位ディ・レスタとなります。そしてザウバー・小林は、46周目に同僚ペレスを攻略し、10位に入ります。




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