Round.7 カナダグランプリ
10.Jun.2012 : サーキット・ジル・ビルヌーブ
周回数 : 70周
◇予選
予選トップはレッドブル・ベッテル、2位にはマクラーレン・ハミルトン、3位にはフェラーリ・アロンソ、4位にはレッドブル・ウェバー、5位にはメルセデス・ロズベルグと、ランキングトップ5が上位につける、順当な結果となりました。以下6位フェラーリ・マッサ、7位ロータス・グロージャン、8位フォースインディア・ディ・レスタ、9位メルセデス・シューマッハー、10位マクラーレン・バトンとなります。なおザウバー・小林は11位でした。
◇決勝
スタートでは大きな混乱もなく、各車順調に滑り出します。レッドブル・ウェバーとメルセデス・ロズベルグが、1コーナーから3コーナーにかけて、サイド・バイ・サイドの攻防をみせますが順位は変わらず、結局オープニングラップは、レッドブル・ベッテル、マクラーレン・ハミルトン、フェラーリ・アロンソ、ウェバー、ロズベルグ、フェラーリ・マッサ、フォースインディア・ディ・レスタ、ロータス・グロージャン、メルセデス・シューマッハー、マクラーレン・バトンの順となります。
2周目、調子を上げてきているマッサが、最終コーナーでロズベルグをパス、順位を5位に上げます。しかし6周目、2コーナーで単独スピンを喫し、大きく順位を下げることとなります。
13周目、マッサがピットに入り、各車1回目のピット作業が始まります。上位では、17周目にベッテル、18周目にハミルトンとウェバー、20周目にアロンソがピットに入ります。この結果、順位はアロンソ、ハミルトン、ベッテルに変わりますが、すぐさまハミルトンがDRSで抜き返し、この結果オーダーは、ハミルトン、アロンソ、ベッテル、ロータス・ライコネン、ザウバー・小林、同ペレス、ウェバー、ロズベルグ、ウィリアムズ・マルドナドとなります。その後25周目に小林、大きく引っ張って41周目にライコネン、42周目にペレスとピット作業を行い、この結果、45周目には、ハミルトン、アロンソ、ベッテル、ウェバー、グロージャン、マッサ、ロズベルグ、ペレス、ライコネン、小林のオーダーに代わります。
レース終盤、51周目にハミルトンがピットイン、しかしアロンソとベッテルはステイアウトの作戦をとります。しかしタイヤを履き替えたハミルトンのペースには特記すべきのものがあり、毎周3秒近くのラップを詰めていきます。そして62周目にベッテル、64周目にアロンソを抜き、トップに返り咲きます。
こうしてハミルトンが今期初優勝を遂げ、2位にはグロージャンが入り、自己最高位を更新する2回目の表彰台を獲得します。そして3位にはペレスが入り、こちらも自身2回目の表彰台を獲得します。4位は終盤のタイヤ交換で順位をリカバリーしたベッテルが入り、タイヤ交換なしででコースにとどまり続けたアロンソは、結局5位まで順位を下げる結果となりました、以下6位ロズベルグ、7位ウェバー、8位ライコネン、9位小林、10位マッサとなりました。
◇感想
7戦して7人目のウィナーが誕生! しかもハミルトン優勝を予想するとは凄いぞ自分(笑)・・・等という自画自賛はさておき、結果を見るに、まだまだ混沌とした選手権が続きそうです。一見マクラーレンが有利そうに見えますが、ハミルトンの僚友バトンは生彩を欠き、16位に沈んでいます。どのチームもアドバンテージを築くには至っておらず、夏場を過ぎても混沌とした状況が続く可能性があります。