Round.11 ハンガリーグランプリ
29.Jul.2012 : ハンガロリンク
周回数 : 67周
◇予選
予選ポールは、唯一人1分20秒台のタイムをたたき出した、マクラーレン・ハミルトンが獲ります。2位は自身初のフロントローを獲得となるロータス・グロージャン、3位はレッドブル・ベッテルとなります。以下4位マクラーレン・バトン、5位ロータス・ライコネン、6位フェラーリ・アロンソ、7位同マッサ、8位ウィリアムズ・マルドナド、9位同セナ、10位フォースインディア・ヒュルケンベルグとなります。なおザウバー・小林は15位でした。
◇決勝
スタート直前に、メルセデス・シューマッハーがオーバーヒートによりエンジンをストップ、これによりフォーメーション・ラップからやり直しとなります。なおスタート遅延の原因を作ったシューマッハーは、ピットスタートとなります。しかし翌周にパンク、さらに入ったピットでスピード違反、最後は60周目にトラブルからリタイヤと、さんざんな決勝となります。
二回目のスタートでは、マクラーレン・ハミルトンが素晴らしいダッシュを決め、トップを守ります。2位はロータス・グロージャンが、レッドブル・ベッテルとのサイド・バイ・サイドを制し、こちらも順位を守ります。そのベッテルでしたが、グロージャンとの順位争いの影響で、2-3コーナーでマクラーレン・バトンにも先行されてしまいます。こうしてオープニングラップは、ハミルトン、グロージャン、バトン、ベッテル、フェラーリ・アロンソ、ロータス・ライコネン、レッドブル・ウェバー、ウィリアムズ・セナ、フェラーリ・マッサ、フォースインディア・ヒュルケンベルグの順となります。
レース序盤は、ハミルトンが逃げる展開となります。しかしグロージャンも大きく引き離されることはなく、2秒台のタイム差で追走することとなります。こうして均衡が続く中、16周目にバトンがピットに入り、各車1回目のピット作業が始まります。ここで最後までコース上にとどまったのはロータス勢で、20周目にグロージャン、21周目にライコネンがピットに入り、ライコネンはアロンソの前に出ることに成功します。こうして1回目のピット作業の結果、ハミルトン、グロージャン、バトン、ベッテル、ライコネン、アロンソ、ウェバー、セナ、マッサ、メルセデス・ロズベルグの順に変わります。
35周目、バトンが速くも2回目のピット作業を行います。ここでバトンが選んだタイヤはソフトで、3ストップ作戦を選択したことが判明します。バトン以外では39周目にベッテルがピットに入り、ここから45周目までピット作業が続きます。最後にピットに入ったのはライコネンで、ピット出口でのグロージャンとサイド・バイ・サイドを制し、2位に順位を上げます。この結果、ハミルトン、ライコネン、グロージャン、ウェバー、アロンソ、バトン、セナ、マッサ、ロズベルグの順に変わります。
レース終盤、ライコネンがハミルトンに迫ります。52周目からその差は1秒を切り、DRSを使える状態となりますが、ライコネンのKERSが不調ということもあり、ハミルトンを捕らえるには至りません。こうしてハミルトンが今期2勝目を挙げ、ライコネン、グロージャンの順でロータスが2-3フィニッシュとなります。以下4位ベッテル、5位アロンソ、6位バトン、7位セナと続き、終盤のタイヤ交換で順位を下げたウェバーが8位、9位マッサ、10位ロズベルグの結果となります。なおザウバー・小林は、18位でした(オイル漏れによりリタイヤなるも、規定周回を消化しており完走扱い)。
◇感想
ハミルトンが2勝目を挙げ、大きくポイントを加算しましたが、アロンソも酷いなりにレースをまとめて、ウェバーとの点差を40に広げることに成功しました。F1カレンダーはこれで前半戦が終了しましたが、トップ4の実力は伯仲しており、まだまだ激しい選手権争いが続きそうです。