Round.13 イタリアグランプリ
09.Sep.2012 : アウトードロモ・ナツィオナーレ・ディ・モンツァ
周回数 : 53周
◇予選
ヨーロッパラウンド最終戦のイタリア。
予選ポールは、マクラーレン・ハミルトンが獲得し、2位には同バトンが入ります。3位はフェラーリ・マッサで、今季初のトップ3入りとなります。以下4位フォースインディア・ディ・レスタ、5位メルセデス・シューマッハー、6位レッドブル・ベッテル、7位メルセデス・ロズベルグ、8位ロータス・ライコネン、9位ザウバー・小林、10位フェラーリ・アロンソとなります。
なお4位ディ・レスタは、ギアボックス交換のため5グリッド降格となり、シューマッハーから小林まで、スタート順位が1つ繰り上がります。
◇決勝
各車大きな混乱もなくスタートしますが、マクラーレン・バトンがスタートを失敗し、フェラーリ・マッサに先行されてしまいます。またパラボリカ出口では、フェラーリ・アロンソがザウバー・小林を抜いています。こうしてオープニングラップは、マクラーレン・ハミルトン、マッサ、バトン、メルセデス・シューマッハー、レッドブル・ベッテル、ロータス・ライコネン、アロンソ、小林、フォースインディア・ディ・レスタ、ウィリアムズ・セナの順となります。
レース序盤は、アロンソのオーバーテイクショーとなります。小林に続き、2周目にはライコネンをパス、7周目にはシューマッハーもパスし、この時点で早くも5位まで順位を上げることに成功します。またザウバー・ペレスも素晴らしいペースを維持し、4周目にトップ10入りを果たし、8周目には小林をパスし、7位に順位を上げます。また17周目にはライコネンをパス、この時点で6位に順位を上げます。
上位陣のピット作業は14周目から始まり、メルセデス・ロズベルグ、次いでシューマッハーと、ピットに入ります。その後ライコネンが18周目、マッサが20周目、アロンソとベッテル、そして小林が21周目、バトンが23周目、トップのハミルトンが24周目にピットに入ります。そしてこの時点でトップに立ったペレスは、29周目にハミルトンにオーバーテイクされた直後、30周目にピットに入ります。この結果、ハミルトン、バトン、マッサ、アロンソ、ベッテル、シューマッハー、ライコネン、ペレス、ロズベルグ、レッドブル・ウェバーのオーダーに変わります。しかしこれもつかの間、34周目にはバトンがコースにマシンを止めリタイヤとなると、35周目にはベッテルが、29周目のアロンソとのバトルでアロンソを路外に押し出したとの裁定が下り、ドライブスルーペナルティーを受けてしまいます。一方ここからペレスの猛追撃が始まります。34周目のバトンのリタイヤで6位に順位を上げたペレスは、続くベッテルのペナルティーで難なく5位を手に入れると、38周目にシューマッハーのピットインで4位、さらに44周目にはマッサ、46周目にはアロンソをオーバーテイクし、2位まで順位を上げます。
48周目、ベッテルがオルタネーターのトラブルからマシンをコースに止め、リタイヤとなります。またウェバーも、51周目に単独スピンを喫し順位を落とすと、振動によるマシンダメージによりリタイヤとなります。
こうしてハミルトンがポール・トゥ・ウィンを飾り、ペレスが今期2度目の2位表彰台、3位にはアロンソが入りました。4位はマッサ、5位はライコネンが入ります。そして上位陣で唯一2ストップ作戦をとったシューマッハーとロズベルグが、タイヤタレの激しくなった1ストップ勢を次々と攻略、、6位と7位でフィニッシュします。以下8位フォースインディア・ディ・レスタ、9位小林、10位セナの結果となります。
◇感想
前戦はアロンソが0ポイントでしたが、今戦はベッテルが0ポイント。さらにウェバー、バトンもノーポイントで、選手権の行方がまたアロンソ有利に傾きました。そして2位にはペレスが、今期3回目の表彰台の活躍で、小林にほぼ2倍のポイント差をつけちゃいました。ペレスの戦略の方がぴったり当たることの方が多く、ちょっと悔しいです。まあまだ7戦も残っているので、是非小林にも、表彰台に登っていただきたいところです。というか、てっぺんに立てッ!