Round.15 日本グランプリ
07.Oct.2012 : 鈴鹿サーキット
周回数 : 53周
◇予選
予選ポールはレッドブル・ベッテル、2位には同ウェバーが入り、レッドブルが今季初のフロントロー独占を果たします。3位はマクラーレン・バトンが入りますが、ギアボックス交換により5グリッド降格、決勝は8位スタートとなります。以下4位ザウバー・小林、5位ロータス・グロージャン、6位ザウバー・ペレス、7位フェラーリ・アロンソ、8位ロータス・ライコネン、9位マクラーレン・ハミルトン、10位フェラーリ・マッサとなります。
◇決勝
スタートでは、ザウバー・小林が素晴らしいダッシュを見せ、レッドブル・ベッテルに続き1コーナーに入ります。しかし後方では混乱が生じます。1コーナーではフェラーリ・アロンソとロータス・ライコネンが接触、アロンソはリアタイヤをバーストさせコースオフ、早々にレースを終えます。また2コーナーではロータス・グロージャンがレッドブル・ウェバーに追突、両者ピットインを余儀なくされます。さらにメルセデス・ロズベルグとウィリアムズ・セナが接触、ロズベルグも戦列を去ります。
こうして多重クラッシュの処理のため、セフティーカーが導入されます。レース再開は3周目。この時点でのオーダーは、ベッテル、小林、マクラーレン・バトン、フェラーリ・マッサ、ロータス・ライコネン、ザウバー・ペレス、マクラーレン・ハミルトン、フォースインディア・ヒュルケンベルグ、ウィリアムズ・マルドナド、フォースインディア・ディ・レスタとなります。レース再開直後、ペレスがライコネンに仕掛けますが、オーバースピードでコースオフを喫し、ハミルトンに先行されてしまいます。しかし6周目にヘアピンでハミルトンを抜き返し、順位を回復します。
1回目のピット作業は14周目から始まり、作業が一段落した19周目のオーダーは、ベッテル、マッサ、小林、バトン、ライコネン、ハミルトン、ヒュルケンベルグ、マルドナド、ウェバー、ディ・レスタとなります。なおペレスは、18周目のヘアピンでハミルトンを攻略使用としてスピンオフ、リタイヤとなります。その後レースは落ち着きを見せ、27周目のウェバーのピットインを皮切りに、2回目のピット作業が始まります。こうして38周目にトップのベッテルがピット作業を行い、ベッテル、マッサ、小林、バトン、ハミルトン、ライコネン、ヒュルケンベルグ、マルドナド、ウェバー、トロロッソ・リカルドの順位となります。
ラスト10に入ると、バトンと小林の差が目に見えて縮まります。しかし小林はバトンに付けいる隙を与えず、自身初めての表彰台に向けて、堅実な走りを披露します。こうして53周のレースはチェッカーを迎え、ベッテルが2連勝を飾り、2位には今季初表彰台のマッサ、3位は自身初の表彰台となる小林が入ります。以下4位バトン、5位ハミルトン、6位ライコネン、7位ヒュルケンベルグ、8位マルドナド、9位ウェバー、10位ディ・レスタの結果となります。
◇感想
小林が3位表彰台!
日本GPのハイライトはこれに尽きます。
選手権に戻ると、ベッテルが優勝で、アロンソが0ポイント。一気に25ポイントをたぐり寄せ、完全に選手権は横並びとなりました。こうなると苦しいのはアロンソで、明らかにマシンパフォーマンスが劣るだけに、ベッテルの前でチェッカーを受け続けるのは難しいところでしょう。完全に流れはベッテルに傾いた、そんなレースでした。