Round.16 韓国グランプリ
14.Oct.2012 : 韓国国際サーキット
周回数 : 55周
◇予選
予選ポールはレッドブル・ウェバー、2位には同ベッテルが入り、レッドブルが日本GPに続きフロントローを独占します。以下3位マクラーレン・ハミルトン、4位フェラーリ・アロンソ、5位ロータス・ライコネン、6位フェラーリ・マッサ、7位ロータス・グロージャン、8位フォースインディア・ヒュルケンベルグ、9位メルセデス・ロズベルグ、10位同シューマッハーとなります。
なおザウバー・小林は13位でした。
◇決勝
スタートでは、やや滑り出しが鈍いレッドブル・ウェバーをかわし、同ベッテルがトップに立ちます。また続くストレートでは、フェラーリ・アロンソがマクラーレン・ハミルトンを捕らえ、3位に順位を上げます。また4コーナーから、フェラーリ・マッサとロータスライコネンがサイド・バイ・サイドの攻防を見せますが、マッサが5位をキープすることに成功します。一方後方では、3コーナーの立ち上がりで、メルセデス・ロズベルグとマクラーレン・バトンが並び、やや遅れてザウバー・小林が両者の間に入り込み、スリー・ワイドで4コーナーへ向かいます。しかし4コーナーの飛び込みで、ややロズベルグが小林よりにラインを変えたため、小林が行き場を失いバトンにヒット、この接触でコントロールを失った小林は、ロズベルグに追突、さらに再度バトンにヒットし、バトンはその場で、ロズベルグは1周後に、小林も14周目に、アクシデントダメージでレースを終えます。
序盤の混乱が収まるとしばしレースは膠着し、ベッテル、ウェバー、アロンソ、ハミルトン、マッサ、ライコネン、フォースインディア・ヒュルケンベルグ、ロータス・グロージャン、ザウバー・ペレス、メルセデス・シューマッハーのオーダーで、周回を続けます。こうして14周目から1回目のピット作業を迎えます。ここで最初に動いたのはハミルトンで、トップのベッテルがピットに入ったのは16周目、ザウバー・ペレスは5位まで順位を上げた後、19周目にピットに入ります。こうしてオーダーは、ベッテル、ウェバー、アロンソ、マッサ、ライコネン、ヒュルケンベルグ、グロージャン、トロロッソ・ベルニュ、シューマッハーにかわります。その後21周目にマッサがハミルトンをオーバーテイク、さらに24周目にはライコネンがハミルトンに襲いかかります。しかし3コーナーでライコネンに先行を許したものの、続く4コーナーで再び前に出ることに成功します。しかしこれでタイヤを痛めたのか、27周目には早くも2回目のピットインを行います。上位陣の2回目のピット作業は33周目から始まり、35周目にはアロンソ、36周目にはベッテル、マッサ、ライコネンと続きます。この時点でのオーダーは、ベッテル、ウェバー、アロンソ、マッサ、ライコネン、ハミルトン、ベルニュ、グロージャン、ヒュルケンベルグ、トロロッソ・リカルドとなります。
40周目、グロージャンとハミルトンのバトルの隙を突き、ヒュルケンベルグが2台をパス、6位に順位を上げます。一方のハミルトンは、43周目に3回目のピット作業を行い、10位に後退してしまいます。ここからフレッシュタイヤで追い上げたいハミルトンでしたが、なかなかベルニュを捕らえることができません。さらに剥がれ始めた人工芝の上を通過した際、フロア下部に人工芝を巻き込んでしまう失態を演じ、追撃の矛先が鈍ってしまいます。こうして52周目のベルニュとリカルドの順位交代を最後にオーダーは固まり、チェッカーを迎えます。
ベッテルが優勝、ウェバーが2位に入り、今季初の1-2フィニッシュをレッドブルが飾ります。以下3位アロンソ、4位マッサ、5位ライコネン、6位ヒュルケンベルグ、7位グロージャン、8位ベルニュ、9位リカルド、10位ハミルトンの結果となります。
◇感想
ベッテルがハットトリックで選手権トップに躍り出ました。さらにウェバーが2位に入り、アロンソからポイントを奪うことに成功しました。まだまだ僅差とはいえ、ベッテルがこれからポイント差を広げていく、そんな予感を感じさせるレース展開でした。