Round.17 インドグランプリ
28.Oct.2012 : ブッダ・インターナショナル・サーキット
周回数 : 60周
◇予選
予選ポールはレッドブル・ベッテル、2位には同ウェバーと並び、レッドブルによる3戦連続のフロントロー独占となります。続く3位はマクラーレン・ハミルトン、4位は同バトンセカンドローはマクラーレン勢、5位フェラーリ・アロンソ、6位同マッサと、サードローはフェラーリ勢が並びます。以下7位ロータス・ライコネン、8位ザウバー・ペレス、9位ウィリアムズ・マルドナド、10位メルセデス・ロズベルグとなります。
なおザウバー・小林は17位でした。
◇決勝
スタートでは大きな混乱もなく、各車順調に1コーナーを通過していきます。レースに動きが出たのは3コーナーを回り、バックストレートに入ってから。ここで加速が良かったフェラーリ・アロンソが、マクラーレ・ハミルトン、および同バトンを、スリーワイドになりながら一気にパス、3位に順位を上げます。続く4コーナーのブレーキングでバトン、ハミルトンに逆転を許したものの、続くショートストレートでハミルトンを攻略、この結果オープニングラップの順位は、レッドブル・ベッテル、同ウェバー、バトン、アロンソ、ハミルトン、フェラーリ・マッサ、ロータス・ライコネン、ザウバー・ペレス、フォースインディア・ヒュルケンベルグ、メルセデス・ロズベルグとなります。
4周目、アロンソがバックストレートでバトンをオーバーテイク、3位に順位を上げます。一方のバトンは、6周目にハミルトンに抜かれ、5位に転落してしまいます。この順位変動の後、中盤までほとんど順位が変わることなくレースは周回を重ねていきます。
15周目、ペレスがピットに入ります。明らかに2ストップを意識したピットインでしたが、20周目にトロロッソ・リチャルドをオーバーテイクした際、リチャルドの翼端板を踏んでしまいリアタイヤがパンク、21周目にタイヤ交換をするも、翌周マシンをガレージに入れ、リタイヤ1号となります。一方ペレス以外は、26周目にバトン、30周目にアロンソ、31周目にウェバー、33周目にハミルトン、34周目にベッテルと、レース中盤までタイヤ交換を引き延ばします。こうして各車1回目のピット作業を終えた37周目の順には、ベッテル、ウェバー、アロンソ、ハミルトン、バトン、マッサ、ライコネン、ヒュルケンベルグ、ロータス・グロージャン、ロズベルグに変わります。
この後もレースは淡々と流れ、迎えた48周目、アロンソがKERSにトラブルが発生したウェバーをバックストレートでパス、2位に順位を上げます。しかしベッテルの速さは異次元で、アロンソの追撃もここまででした。結局ベッテルが4連勝を飾り、2位アロンソ、3位ウェバーのポディウムとなります。以下4位ハミルトン、5位バトン、6位マッサ、7位ライコネン、8位ヒュルケンベルグ、9位グロージャン、そして残り3周でロズベルグをパスしたウィリアムズ・セナが10位の結果となりました。
なお小林は、14位完走でした。
◇感想
ベッテルが4連勝を飾り、選手権3連覇に向けて、大きな勝利を手に入れました。一方のアロンソも2位を勝ち取り、失点を最小限に食い止めました。とは言ってもベッテル有利は変わらず、リタイヤさえしなければ、3連覇は可能でしょう。そうマシンのポテンシャルから言えば、リタイヤさえしなければ表彰台は確実なのですから。