Round.1 オーストラリアグランプリ
17.Mar.2013 : アルバートパーク・サーキット
周回数 : 58周


◇予選

 大雨の影響で、16日の予選はQ1のみ実施、Q2、Q3は17日の朝に実施されるという変則スケジュールとなった開幕戦。ウェット→ドライと状況が変わる中、圧巻の速度でポールを獲得したのはレッドブル・ベッテル。また2位には同ウェバーが入り、昨シーズンに引き続きレッドブルがタイトルに一番近いと印象づけます。以下3位メルセデス・ハミルトン、4位フェラーリ・マッサ、5位同アロンソ、6位メルセデス・ロズベルグ、7位ロータス・ライコネン、8位同グロージャン、9位フォースインディア・ディ・レスタ、10位マクラーレン・バトンとなります。



◇決勝

 ザウバー・ヒュルケンベルグがピットスタートを選択したため(出走できずリタイヤ)、21台によるスタートとなります。スタートではレッドブル・ウェバーが出遅れ、大きく順位を落としてしまいます。この結果、レッドブル・ベッテル、フェラーリ・マッサ、同アロンソ、メルセデス・ハミルトン、ルノー・ライコネン、メルセデス・ロズベルグ、ウェバー、フォースインディア・ディ・レスタ、マクラーレン・バトン、フォースインディア・スーティルの順位でオープニングラップを終えます。2周目、ライコネンがハミルトンをパス、4位に順位を上げます。4周目、早くもバトンがピットイン、さらに6周目ウェバー、7周目ベッテルと、スーパーソフトでスタートした上位陣は、全般的に早めのピット作業となります。
 一方ミディアムタイヤでスタートしたスーティルは、上位陣がピットに入るたびに順位を上げ、14周目にトップに立ちます。そして22周目に自身がピットに入るまで、ベッテル、アロンソらを従えてトップをキープします。この状況下、先に手を打ったのはアロンソで、21周目にタイヤ交換を行います。そして22周目にスーティルとベッテルがピットインした間に、アロンソは両者の前に出ることに成功します。一方ベッテルは、ピットアウト時点ではスーティルを逆転することはできませんでしたが、コース復帰後すぐにスーティルをパスし、アロンソの後を追います。こうして24周目、ライコネン、ハミルトン、ロズベルグ、アロンソ、ベッテル、スーティル、マッサ、ディ・レスタ、トロロッソ・ベルニュ、ウェバーのオーダーとなります。
 27周目、ロズベルグがコース外に車を止め、リタイヤとなります。また33周目にハミルトン、35周目にトップのライコネンがピットインしたことにより、アロンソがトップに立ちます。しかしそのアロンソも40周目にはピットに入り、再びスーティルがトップに立ちます。そして44周目、ライコネンがスーティルをパスし、トップ争いに決着がつきます。ここまで素晴らしい走りで上位を争ったスーティルでしたが、ここでタイヤの寿命が尽き、47周目にピットイン、ライコネン、アロンソ、ベッテル、マッサ、スーティル、ハミルトン、ウェバー、ディ・レスタ、バトン、ルノー・グロージャンのオーダーとなります。
 こうして開幕戦はライコネンが制し、アロンソ、ベッテルの表彰台となります。以下4位マッサ、5位ハミルトン、6位ウェバー、7位スーティル、8位ディ・レスタ、9位バトン、10位グロージャンの結果となります。



◇感想

 フリー走行から予選、そしてスタートからの走りを見るに、ベッテルの4連覇が現実を帯びて来たように思えたレース序盤でした。しかし今年のレッドブルとピレリの相性が悪いのか、タイヤライフに苦しみ、結果アロンソに逆転を許すこととなりました。そして驚異のタイヤライフで2ストップを成功させたライコネンが優勝し、今年もピレリタイヤの使いこなしがレース結果を左右するシーズンとなりそうです。


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