Round.4 バーレーングランプリ
21.Apr.2013 : バーレーン・インターナショナル・サーキット
周回数 : 57周
◇予選
予選ポールは、自身二度目となるメルセデス・ロズベルグが獲ります。2位はレッドブル・ベッテル、3位はフェラーリ・アロンソ、4位はメルセデス・ハミルトン、5位はレッドブル・ウェバーとなります。しかしハミルトンはギアボックス交換により5グリッド、ウェバーは前戦のペナルティーで3グリッドの降格となり、決勝ではそれぞれ9位、7位スタートとなります。以下6位フェラーリ・マッサ(4位)、7位フォースインディア・ディ・レスタ(5位)、8位同スーティル(6位)、9位ロータス・ライコネン(8位)、10位マクラーレン・バトンの結果となります。
※()内は、スタート順位
◇決勝
スタートではメルセデス・ロズベルグが無難にスタートを決め、トップで1コーナーに入ります。一方レッドブル・ベッテルもスタートは良かったのですが、ロズベルグの巧みなブロックに加速が鈍り、アウトから加速してきたフェラーリ・アロンソに抜かれてしまいます。しかしベッテルは、ターン5でアロンソを抜き返し順位を回復します。こうしてオープニングラップは、ロズベルグ、ベッテル、アロンソ、フォースインディア・ディ・レスタ、フェラーリ・マッサ、レッドブル・ウェバー、ロータス・ライコネン、マクラーレン・バトン、同ペレス、メルセデス・ハミルトンのオーダーとなります。
3周目、ターン5でベッテルがロズベルグをパス、トップに立ちます。一方タイヤのライフが厳しいロズベルグは、今度はアロンソから激しいプレッシャーを受けます。1周はかろうじて順位をキープできたものの、5周目のホームストレートでついにアロンソに捕まり、2位アロンソ、3位ロズベルグと順位が入れ代わります。ここからベッテルを追いたいアロンソでしたが、リアウイングのアッパーエレメント(DRSのフラップ)のトラブルにより、8周目にピットインを強いられます。ここでクルーがフラップを手で押し下げて応急修理を行いますが、ピットアウトの周でDRSを作動させた際に同じトラブルが再発し、翌周に再度ピットイン、以降アロンソはDRSを使用できなくなります。
各車1回目のピットストップは、9周目から17周目となり、17周目にライコネンがピット作業を終えた段階での順位は、ベッテル、ウェバー、ロズベルグ、バトン、ロータス・グロージャン、ペレス、ディ・レスタ、メルセデス・ハミルトン、ライコネン、ザウバー・ヒュルケンベルグとなります。なおこの周回、マッサが右リアタイヤのトレッドが剥離するトラブルに見舞われます。マッサはこの後、37周目にもタイヤがバーストするトラブルが起き、入賞圏内から脱落します。
21周目から28周目にかけて、3ストップ勢の2回目のピット作業が行われ、35周目から39周目にかけて、2ストップ勢の2回目のピット作業が行われます。また3ストップ勢の3回目のピット作業は40周目から43周目に行われます。この時点での順位は、ベッテル、ライコネン、ディ・レスタ、ウェバー、グロージャン、バトン、ロズベルグ、ハミルトン、ペレス、アロンソとなります。
レース終盤の44周目、グロージャンがウェバーをパス、4位に順位を上げます。46周目にはアロンソがバトンをパス、さらに47周目にはペレスもパスし、7位に順位を上げます。また52周目にはグロージャンがディ・レスタをパス、3位に順位を上げます。54周目、ペレスがやや強引にアロンソに並びかけ、アロンソを路外に押し出しつつオーバーテイク、7位に順位を戻します。さらにペレスは、最終周にウェバーもかわし、6位でフィニッシュとなります。
こうしてレースは、ベッテルが独走で2勝目を挙げ、2位にはライコネン、3位にはグロージャンが入ります。以下4位ディ・レスタ、5位ハミルトン、6位ペレス、7位ウェバー、8位アロンソ、9位ロズベルグ、10位バトンの結果となります。
◇感想
ベッテルが2勝目を挙げ、2位ライコネンとの差を10ポイントに広げました。とはいえまだ序盤戦、まだまだタイトルの行方は判りません。
次戦からは第二の開幕戦と言われるヨーロッパラウンドが始まります。例年ここから開発が一気にペースアップするので、出遅れているチーム、特にマクラーレンの巻き返しに期待したいところです。