Round.5 スペイングランプリ
12.May.2013 : サーキット・デ・カタルニア
周回数 : 66周
◇予選
ヨーロッパラウンドの開幕戦。予選ポールは前戦に続きメルセデス・ロズベルグが、2位にも同ハミルトンが入り、これでメルセデス勢は3戦連続のポールとなります。以下3位レッドブル・ベッテル、4位ロータス・ライコネン、5位フェラーリ・アロンソ、6位同マッサ、7位ロータス・グロージャン、8位レッドブル・ウェバー、9位マクラーレン・ペレス、10位フォースインディア・ディ・レスタとなります。
なおマッサは、予選での走路妨害により3グリッド降格、9位スタートとなります。
◇決勝
スタートでは、上位陣に大きな混乱はなく、メルセデス・ロズベルグ、レッドブル・ベッテル、メルセデス・ハミルトン、ロータス・ライコネン、フェラーリ・アロンソの順で1コーナーを立ち上がります。しかし3コーナーから4コーナーにかけて、アロンソが素晴らしい加速を見せ、ライコネン、ハミルトンを相次いでオーバーテイク、瞬く間に3位に順位を上げることに成功します。こうしてオープニングラップは、ロズベルグ、ベッテル、アロンソ、ハミルトン、ライコネン、マクラーレン・ペレス、フェラーリ・マッサ、フォースインディア・スーティル、ロータス・グロージャン、フォースインディア・ディ・レスタの順となります。
レース序盤、フロントロースタートのハミルトンは、タイヤの性能低下に苦しめられます。そのため7周目にはライコネン、8周目にはマッサに抜かれ、最終的には10位前後でレースを戦うこととなります。一方ロズベルグは、11周目にピットに入るまで、トップをキープします。しかしその後ペースが上がらず、12周目には、ロズベルグ以下アロンソ、ベッテル、マッサ、ライコネンと、数珠つなぎになります。そうして13周目の1コーナー飛び込みでアロンソに、またインフィールドでベッテル・マッサに相次いで抜かれ、優勝争いから脱落してしまいます。
22周目、アロンソが2回目のピットストップを行い、24周目ベッテル、27周目ライコネンとピット作業が続きます。こうしてこの時点での順位は、アロンソ、マッサ、ベッテル、ライコネン、ロズベルグ、レッドブル・ウェバー、ザウバー・グティエレス、ディ・レスタ、マクラーレン・バトン、ザウバー・ヒュルケンベルグとなります。33周目、1コーナー飛び込みでライコネンがベッテルのインを奪い、続く2コーナーで前に出ます。36周目、それまで入賞圏内を走行していたヒュルケンベルグでしたが、ピットアウトの際に、ピットに入ってきたトロロッソ・ベルニュと接触、フロントウイングを破損した上、10秒のピットストップペナルティーを課せられ、入賞圏内から脱落します。一方上位陣は、大きなミスなく3回目のピット作業を終えます。ここで3回目のタイヤ交換を引き延ばしたライコネンがトップに立ちますが、39周目、アロンソがメインストレートでライコネンをパス、トップを奪い返します。こうして46周目にライコネンが3回目の、50周目にアロンソ、52周目にマッサとベッテルが4回目のピットストップを行い、この時点での順位はアロンソ、ライコネン、マッサ、ベッテル、ウェバー、ディ・レスタ、ロズベルグ、グティエレス、バトン、ペレスに変わります。55周目、グティエレスが4回目のピット作業を行い、11位に順位を下げます。その後ファステストラップを出しながら入賞を目指しますが、一歩及ばず11位のままレースを終えます。
こうしてレースは、アロンソが母国優勝を納め、2位にはライコネン、3位にはマッサが入ります。以下4位ベッテル、5位ウェバー、6位ロズベルグ、7位ディ・レスタ、8位バトン、9位ペレス、10位トロロッソ・リチャルドの結果となります。
◇感想
アロンソが2勝目を挙げ、ベッテルに勝利数で並びました。一方連続入賞を続けるライコネンがここでも2位に入り、これでポイントはベッテル89点、ライコネン85点、アロンソ72点となりました。まだまだ序盤戦ですが、早くもチャンピオンシップ争いは、上記3人に絞られてきた様相です。
話は変わりますが、インディーに参戦中の佐藤琢磨が、第3戦ロングビーチで初優勝をかざりました! さらに第4戦ブラジルで2位に入り、これでポイントトップに躍り出ました。やっぱり日本人の活躍は嬉しいですね。
そしてもう一つ。2015年からホンダが戻ってくる! しかもエンジン供給先はあのマクラーレン!! マクラーレン・ホンダの復活は、やっぱりファンとしては嬉しいものです。