Round.6 モナコグランプリ
26.May.2013 : サーキット・デ・モナコ
周回数 : 78周
◇予選
伝統のモナコグランプリ。ポールを獲ったのは、3戦連続となるメルセデス・ロズベルグ。2位には同僚ハミルトンが入ります。3位、4位はレッドブル・ベッテルと同ウェバーが続き、5位ロータス・ライコネン、6位フェラーリ・アロンソ、7位マクラーレン・ペレス、8位フォースインディア・スーティル、9位マクラーレン・バトン、10位トロロッソ・ベルニュの結果となります。
◇決勝
各車目立った混乱もなくスタートを切り、コース中程のローズヘアピンで中団の接触があったものの、ほぼ順位変動がないままオープニングラップを終えます。この時点での順位は、メルセデス・ロズベルグ、同ハミルトン、レッドブル・ベッテル、同ウェバー、ロータス・ライコネン、フェラーリ・アロンソ、マクラーレン・ペレス、同バトン、フォースインディア・スーティル、トロロッソ・ベルニュとなります。
序盤は1分22秒台のスローペースで進みます。しかしハミルトンが後続を抑えての走行となったため、ロズベルグはじわりじわりと後続との差を広げていきます。レースが動いたのは23周目、上位陣の先頭を切って、フォースインディア・ディ・レスタがピットに入り、26周目ウェバー、27周目ライコネンとバトン、29周目アロンソと、各車タイヤ交換を行います。そのような中、30周目にサン・デボットでマッサがクラッシュ、1回目のセフティーカー導入となります。この間、31周目にベッテル、32周目にロズベルグ、次いでハミルトンとピット作業を行いますが、ハミルトンはロズベルグの作業の間スロー走行を強いられたため、レッドブル2台に先行されてしまいます。
レース再開は39周目、この時点でのオーダーは、ロズベルグ、ベッテル、ウェバー、ハミルトン、ライコネン、アロンソ、バトン、ペレス、スーティル、ベルニュとなります。42周目、ヌーベルシケインの飛び込みで、ペレスがバトンをパスします。さらにペレスは44周目、同じ場所で今度はアロンソに仕掛けます。割を食ったのはアロンソで、接触を避けるためにシケインをショートカットしたため、ペレスを先行させなくてはいけなくなります。
46周目、タバココーナーでウィリアムズ・マルドナドとマルシャ・チルトンが接触、この衝撃でバリア材がコース半分を塞いでしまったため、レースは赤旗中断となります。
レース再開後の48周目、ローズヘアピンでスーティルがバトンをオーバーテイク、57周目には同じ場所でアロンソもオーバーテイクしていきます。そして63周目、トンネル出口でロータス・グロージャンがトロロッソ・リカルドに接触、パーツがコース上に散乱したため、2回目のセフティーカー導入となります。
レース再開は67周目、この時点でのオーダーは、ロズベルグ、ベッテル、ウェバー、ハミルトン、ライコネン、ペレス、スーティル、アロンソ、バトン、ベルニュとなります。69周目、それまで再三ヌーベルシケインでライコネンに仕掛けていたペレスでしたが、ついに両者接触という最悪の事態となります。この事故により、ライコネンはタイヤをパンクさせピットへ、ペレスもフロントウィングのエンドプレートを破損させた上、ブレーキにもトラブルが発生し、結局リタイヤとなります。
こうした混乱のなか、盤石の走りでトップを守りきったロズベルグが、今期初優勝を遂げます。以下2位ベッテル、3位ウェバー、4位ハミルトン、5位スーティル、6位バトン、7位アロンソ、8位ベルニュ、9位ディ・レスタと続き、10位には、ラスト10周で最下位まで転落しながら、見事なリカバリーを見せたライコネンが入ります。
◇感想
超スローペースで推移した今年のモナコ。レースペースをコントロールしきったロズベルグに軍配が上がりました。これで親子2代のモナコウィナーとなり、デイモン・ヒルがなしえなかった偉業を果たしました。
さてレースでは、ちょっとペレスの粗相が目につくこととなりました。昨年はグロージャン、今年はペレスが、チャンピオンシップの「爆弾」となりつつあるように思えます。