Round.11 ベルギーグランプリ
25.Aug.2013 : サーキット・デ・スパ−フランコルシャン
周回数 : 44周


◇予選

 予選はメルセデス・ハミルトンが、4戦連続ポールを獲得します。2位はレッドブル・ベッテル、3位は同ウェバーが入ります。以下4位メルセデス・ロズベルグ、5位フォースインディア・ディ・レスタ、6位マクラーレン・バトン、7位ロータス・グロージャン、8位同ライコネン、9位フェラーリ・アロンソ、10位同マッサとなります。



◇決勝

 スタートでは、レッドブル・ウェバーがやや遅れた一方、マクラーレン・バトン、フェラーリ・アロンソが素晴らしいダッシュを見せます。トップのメルセデス・ハミルトンも無難なスタートを決めますが、2位レッドブル・ベッテルが、オー・ルージュから素晴らしい加速を披露、ケメルストレート半ばでハミルトンを捕らえ、トップに立ちます。こうしてオープニングラップは、ベッテル、ハミルトン、メルセデス・ロズベルグ、バトン、アロンソ、ウェバー、フォースインディア・ディ・レスタ、ザウバー・ヒュルケンベルグ、ロータス・グロージャン、同ライコネンのオーダーとなります。
 序盤、相次ぐオーバーテイクで順位を上げたのはアロンソでした。4周目にバトン、そして6周目にロズベルグを、いずれもケメルストレートでかわし、表彰圏内に入ります。8周目、ケメルストレートエンドで、マクラーレン・ペレスがグロージャンをオーバーテイク、10位に順位を上げます。一方のグロージャンは、ペレスに押し出される形でターン5をオーバーラン、後続のフェラーリ・マッサにも抜かれてしまいます。なおここでペレスは、グロージャンに十分なスペースを与えなかったとして、ピットスルーペナルティーが課せられます。
 12周目、ハミルトンがピットに入り、13周目ロズベルグ、14周目アロンソ、15周目ベッテルと続きます。この15周目、1コーナーの飛び込みでアロンソがハミルトンを交わし、3位に順位を上げます。17周目、アロンソがバトンを抜き、この直後バトンがピットに入ります。こうして19周目の順位は、ベッテル、アロンソ、ハミルトン、ロズベルグ、ウェバー、グロージャン、バトン、マッサ、ライコネン、ザウバー・グティエレスとなります。
 26周目、ライコネンがシケインでマッサをオーバーテイクします。しかしその直後、ブレーキングでオーバーランを喫し、ほぼUターンするようにピットに向かいます。ここでライコネンは車をガレージに入れリタイヤ、連続入賞記録は27戦で途絶えることとなりました。
 27周目ハミルトンとマッサ、29周目アロンソ、31周目ベッテルと、上位陣が2回目のピット作業を行います。その間の28周目、フォースインディア・ディ・レスタ、ウィリアムズ・マルドナド、フォースインディア・スーティル、ザウバー・グティエレスが激しく順位を争いながら、スリーワイド状態でシケインに入ります。ここでスーティルのリアにマルドナドがヒット、これでバランスを崩したマルドナドはディ・レスタのリアにヒット、ディ・レスタはマシン後部に大きなダメージを負いリタイヤとなります。
 2回目のピット作業の結果、順位はベッテル、アロンソ、バトン、ハミルトン、ロズベルグ、ウェバー、グロージャン、マッサ、トロロッソ・リチャルド、ペレスとなります。しかし1ストップと思われたバトンが35周目にピットイン、バトンは6位に順位を下げます。40周目、マッサがケメルストレートでグロージャンをオーバーテイク、7位に順位を上げます。また41周目、リチャルドがペレスを抜き、10位に順位を上げます。
 この結果、ベッテルが今期5勝目を飾り、2位アロンソ、3位ハミルトンの表彰台となります。以下4位ロズベルグ、5位ウェバー、6位バトン、7位マッサ、8位グロージャン、9位スーティル、10位リチャルドの結果となります。



◇感想

 1周目でトップに立ってから、一度もトップを譲ることなく優勝。ベッテルの強さが光ったレースでした。アロンソも見事なリカバリーを見せましたが、ベッテルと戦うには、今期ワーストだった予選が大きなハンデになってしまいました。
 予選ではメルセデスの後塵を拝することが増えてきたレッドブルですが、レースペースではまだまだ他車を寄せ付けない速さを持っています。ベッテルの4連覇が大きく近づいた、そんなスパのレースでした。



[ Back ]