Round.12 イタリアグランプリ
08.Sep.2013 : アウトードロモ・ナツィオナーレ・ディ・モンツァ
周回数 : 53周
◇予選
予選トップは、レッドブル・ベッテル。カナダGP以来5戦ぶりにポールを奪い返すこととなります。2位は同僚のウェバー。こちらは第2戦マレーシア以来のレッドブルのフロントロー独占となります。3位はザウバー・ヒュルケンベルグが入り、ザウバーの今期最高位を記録します。以下4位フェラーリ・マッサ、5位同アロンソ、6位メルセデス・ロズベルグ、7位トロロッソ・リチャルド、8位マクラーレン・ペレス、9位同バトン、10位トロロッソ・ベルニュの結果となります。
◇決勝
スタートでは、フェラーリ・マッサ、そしてアロンソがダッシュを決め、1コーナー煮はいる前に、ザウバー・ヒュルケンベルグをパスすることに成功します。マッサは続く1コーナーでレッドブル・ウェバーも交わし2位に上がります。一方中団ではロータス・ライコネンがマクラーレン・バトンに追突、バトンはシケインを直進し多重クラッシュは免れますが、大きく順位を落としてしまいます。またライコネンはフロントウイングの交換のため、早くもピットに向かうこととなります。こうしてオープニングラップは、レッドブル・ベッテル、ウェバー、マッサ、アロンソ、ヒュルケンベルグ、メルセデス・ロズベルグ、トロロッソ・リチャルド、マクラーレン・ペレス、トロロッソ・ベルニュ、メルセデス・ハミルトンの順位となります。
3周目、ロッジアでアロンソがウェバーをパス、3位に上がります。また8周目にはマッサが順位を譲り、これでベッテル、アロンソ、マッサ、ウェバーのオーダーに換わります。14周目、スローパンクチャーのため、メルセデス・ハミルトンがピットインし、9位から19位へ順位を下げます。一方ルーチンのタイヤ交換は21周目から始まり、21周目にロータス・グロージャン、22周目にバトン、23周目にリチャルドとペレス、24周目にベッテルとウェバー、25周目にマッサ、28周目にアロンソと続きます。この結果、ベッテル、アロンソ、ウェバー、マッサ、ライコネン、ヒュルケンベルグ、ロズベルグ、ハミルトン、リチャルド、バトンのオーダーとなります。
1回目のタイヤ交換の後、レースは小康状態となります。その中、39周目にハミルトンが2回目のピット作業を行います。この結果14位まで順位を下げたハミルトンでしたが、タイヤ状態の良さを最大限に利用して、オーバーテイクショーを見せます(タイヤ自体はユーズドタイヤ)。まず44周目にザウバー・グティエレス、45周目にフォースインディア・スーティル、49周目にライコネン、50周目にペレス、51周目にバトンと、計5台を抜き去り、入賞圏内に順位を戻します。
一方上位では、ベッテルがギアボックスのトラブルを抱えながらも、アロンソとの間隔を完璧にコントロールし、付けいる隙を与えません。またウェバーも同様にギアボックスのトラブルを抱えながらも、3位を守り続けます。こうしてベッテルが今期6勝目を挙げ、2位にはアロンソ、3位にはウェバーが入り、第8戦イギリスGP以来のポディウムを獲得します。以下4位マッサ、5位ヒュルケンベルグ、6位ロズベルグ、7位リチャルド、8位グロージャン、9位ハミルトン、10位バトンの結果となります。
◇感想
ベッテルが今期6勝目を挙げ、タイトル獲得に向けて独走態勢に入りました。アロンソは予選での戦略の失敗(マッサのスリップを使用してタイムを稼ぐつもりが、マッサよりも後ろになってしまった)もありましたが、レースでの速さがベッテルには全く及ばず、タイトル逆転は非常に厳しい状況になったといえるでしょう。
さてウェバーの引退により、にわかに動き出したストーブリーグですが、ウェバーの後継には、トロロッソのリチャルドが選ばれました。またフェラーリもマッサの代わりにライコネンを獲得し、トップ2の来期の陣容が固まってきました。果たしてフェラーリが、アロンソとライコネンどちらをNo1と考えるのか、あるいはジョイントNo1として対等に戦わせるのか、モンテゼモロ会長はどうするのでしょうか。今から楽しみです。